女性社長が全国平均8.6%に並ぶ 鹿児島で進む“リーダーの変化”と現場の声
2026年5月18日(月) 11:00
20歳で経営者の道へ 先駆者・宮之原明子さんの歩み

清友社長・宮之原明子さん
県内の女性経営者の先駆けとして注目されるのが、鹿児島市に本社を置く人材サポート会社・清友の社長、宮之原明子さん(51歳)だ。
宮之原さんは鹿児島の短大を卒業後、関東での就職が内定していた。しかし、がんで余命宣告を受けた母親の会社を継ぐため、20歳という若さで経営者の道を歩み始めた。パーティーやイベントにコンパニオンを派遣する会社を切り盛りしながら、自らも現場に立ち続けた。
29歳で結婚し、子宝にも恵まれた。だが、当時は今よりもはるかに女性リーダーが少ない時代。周囲からの風当たりは強かった。「母から引き継いだ時は、夜お仕事でパーティーの会場に行ってお客様の挨拶にまわっていると、『子ども産んでるのに、子どもさんはどうしてるの?こんなところにいないで子どものお世話をしなさい』と言われてしまうような時代からスタートしている」。
そんな逆境の中で宮之原さんを支えたのは、ある信念だった。「関わる全ての人に愛情をもって優しく接してほしいし、大切にしてほしい」。この思いは、経営の形にも反映された。従業員の幸せを考え、自社ビルに託児所を設置(現在は閉所)。女性の職場復帰を積極的に後押ししてきた。
「全ての答えが現場にある」――経営者として貫くスタイル

「答えは現場にある」宮之原さんの思い
働きやすい環境づくりへの取り組みは、共に働く仲間からの厚い信頼につながっている。部下の若松敬子さんはこう語る。「社長がオフィスにいるほうが社内が明るくなるというちょっと珍しい会社」「子育てとか家庭の両立にすごく理解が厚い。何も事情を言わなくても、逆に気を遣って声をかけてもらえることも多い」。
客の幸せを考えて新たに踏み出したのが飲食業だ。2018年には鹿児島では珍しいフルーツパーラーをオープン。障害がある人もスタッフとして雇用する、就労支援を兼ねたビジネスとして展開している。運営する大学のカフェもそうした思いの延長線上にある。「宝物のような時間としてお友達との記念に残るような場所にして欲しい」。大学生からも「できてすごく活気あふれるなーみたいな」「チルタイムに入ろうと」と好評を博している。
宮之原さんが経営者として大切にしているのは、現場に足を運ぶことだ。取材の日も、4月にオープンしたばかりの鹿児島国際大学のカフェを訪れ、スタッフや大学生と言葉を交わしていた。「毎日コンパニオンの制服を着て現場に出てお客様と話したり、スタッフにしっかり意見を聞いて話をしたりして現場を作ってきた。今でも全ての答えが現場にあるというのは痛感してまして」。





















































































































