FNSチャリティキャンペーン
FNSチャリティキャンペーンは、1974年から支援活動をスタートしました。フジテレビをはじめとする全国のFNS系列のテレビ局28社がユニセフを通じて厳しい環境で暮らす世界の子どもたちへの支援を続けています。2024年度は、ネパールの子どもたちを支援します。
支援対象国 ネパール
ネパールは、インドと中国のチベット自治区に隣接する南アジアの内陸国です。世界最高峰のエベレストをはじめ、8,000メートル級の山々を有しています。人口の半分が南部のタライ地域に、43%が中部の丘陵地域に、7%が北部の山岳地域に暮らしています。1996年からおよそ10年にわたって続いた内戦の末、2008年に王制から連邦共和制への移行を宣言。2018年には連邦・州・地方から成る三層構造の政府運営が開始されました。 同国は2026年までに後発開発途上国から脱却することを目標に掲げ、経済発展と貧困削減に取り組んでいます。 2013年から2023年にかけての年平均成長率(CAGR)は5.6%で、多次元貧困下※にある世帯の割合も30.1%(2014年)から17.4%(2019年)に減少しました。しかしながら、こうした前進は、気候変動とそれがもたらす自然災害、大気汚染をはじめとした環境問題、感染症の流行や大地震などのリスクによって、しばしば脅かされています。 ネパールでは近年、気候変動の影響でモンスーン期が長期化し、洪水や地滑りなどの災害が頻発しています。他方で、乾期には干ばつに見舞われ、飲み水はもちろん、農作物の生産量にも影響が出ています。さらに、巨大地震の発生という地質学的なリスクも抱えています。2023年11月に発生した西部を震源とするマグニチュード6.4の地震では、81人の子どもを含む154名が犠牲になり、20万人が被災しました。こうした災害リスクは特に貧困が深刻な地域で高く、格差を拡大させる一つの要因となっています。