鹿児島は海に囲まれ水産資源が豊かな県。海と向き合うふるさとの漁港や港町を訪ね、そこで生活する人々を写し撮っていく新企画。
今回は鹿児島市中央卸売市場魚類市場を訪ねました。旬の魚、独特のセリなど活気にあふれる市場の様子をリポート。また、魚の消費減少を食い止めようと、さまざまな試みにも挑戦する魚類市場。魚を舞台に熱く生きる人々の奮闘を伝えました。
鹿児島市中央卸売市場「魚類市場」
朝5時前、まだ、暗い中、船が続々と港にやってきます。ここは、鹿児島市中央卸売市場の「魚類市場」。昭和42年からここ城南町で鹿児島県内の食生活を支えてきた、大事な場所です。
鰹の水揚げは1日でおよそ23トンとこの市場の4分の1をしめています。そんな、鰹の水揚げ量はここ魚類市場では去年1年間で、およそ6429トン。実は、鹿児島県はなんと全国でも、鰹の水揚げ量が4位なんです。
【セリ】
このセリには常に200から300種類の魚介類が並んでいます。仲買人と市場の方のせめぎ合いがみられるんです。手の平サイズの黒板のようなもので値段を決めているんです。ちなみに、同じ値段が出た時には真剣にジャンケンします。
・黒板ぜり: 他の仲卸業者に見えないようにせりを行う方法
・仲卸業者: 市場の許可を得て、買い受けた魚介類を仲卸店舗で鮮魚店・スーパー・個人店等に販売します。
【魚介類消費量】
2010年の総務省調べによると鹿児島県は、ワースト3位という結果になっていたんです。こうした数をうけ、市場は動き始めました。
・子供市場体験やお魚教室: 魚類市場を開放してのお魚まつりなど魚に少しでもふれあってもらうことで、消費につながればと努力しているそうです。
【市場食堂】
市場のなかにある市場食堂さんで、お刺身定食を最後に頂きました。新鮮なお魚が楽しめるのも魚類市場の醍醐味です。
さしみ定食 1400円
【お問い合せ】
鹿児島市中央卸売市場魚類市場
電話:099-223-0310