市街地に活気を!鹿児島市のいづろ、金生町、名山町の3つの通り会が一丸となり新たな取り組みがスタートした。その名も「まちゼミ」。商店街の各店主が講師となり、プロならではの知識を教える無料のセミナーを開催。新たな顧客獲得を目指す!すでに全国各地に広がる「まちゼミ」だが、鹿児島市では初の開催。地域活性化に向けた商店街の人々の奮闘を追いました。
“まちゼミ”で商店街を活性化!
鹿児島市の中心市街地の小売店などの売り上げは、平成6年ごろのピーク時は約23億円ほどの売り上げがあったんですが、最近では17億円ほどとかなり落ち込んできています。
【まちゼミ】
「まちゼミ」とは、店長・スタッフが講師となり無料セミナーを行います。受講者は店ならではの専門知識を学べ、店側には新規顧客獲得のチャンスになります。お客様とのコミュニケーションを得られる機会になります。
【まちゼミ研修会】
まちゼミへの参加を希望する店舗を対象とした研修会が開催されました。
講師は、まちゼミの発案者・岡崎まちゼミの会代表 松井洋一郎さん。2003年愛知岡崎市で松井氏らが初めて開催。開催後は客・売上の増加と言った効果が出て、その後全国245ヶ所に広がりました。
「店主やスタッフのファン作りが出来るから固定客が増える。お店の中で直接お話しをしたりすれば、お店やスタッフを一番感じやすくなる。お店の中でやると言う事は、入ったことの無い方がお店に入ると言う事。そして次に入りやすくなると言う事。まちゼミは、店と客の出会いの場、お店と町のファンづくりが重要」と言う事でした。
【講座の内容が集客のカギ】
「ふとんの大新」では、「お座布団でお迎えするおもてなしの作法」という講座を開催しました。
まちゼミでの商品のPR・販売行為は禁止ですが、講座終了後に店内を見た受講者が商品を購入したり、講座中に取り上げた商品を注文する方もいました。
【経費削減】
タレント等を呼ぶイベントでは費用が総額で数百万円に及びますが、「まちゼミ」にかかった費用はチラシ作製費など総額で約55万円。
今までのイベントでは、一過性に終わってしまい個店に力がついているか疑問だった。そこで個店がやるには「まちゼミ」が一番よいのではと判断したと言う事です。
鹿児島市の補助金も利用し各通り会の負担額は10万円程度に抑えられたそうです。
【広報】
市街地の周辺ではチラシを大手フリーペーパーに折込んで配布したり、百貨店の朝礼で「まちゼミ」をPRしました。
【課題】
受講者がなかなか集まらなかった店もありました。まちゼミというのは漢方薬の様にだんだんと効いてくるから、1年・2年・3年と続けていく事で大切。
天文館の周辺も含めて参加する店舗数を増やし内容を精査し、PDC(計画・実行・評価)を回しながら実行していきたいと言う事でした。
「まちゼミ」は11月15日まで、いづろ・金生・名山地区で開催しています。是非参加してみてください!
問合せ:金生/名山/いづろ「まちゼミ」実行委員会 099-222-7891