今から4年前、当時18歳の高校生が世界の頂点へと上り詰めた山口観弘。志布志高校3年生だった山口選手は競泳200m平泳ぎで世界記録を打ち立てた。
あれから4年…東洋大学に進学した山口選手、苦悩の連続だった。記録は伸び悩み、怪我にも悩まされ、4年前の自分のタイムを超えることができなかった。栄光と挫折を繰り返しながら、山口選手は今、悲願のオリンピック選考会を迎えた。全力で闘った先に見えるもの・・・21歳スイマーの決意を追いました。
山口観弘、21歳オリンピックへの挑戦
今回の取材で、山口選手より、沢山のコメントを頂きました。
【山口観弘】
200m平泳ぎ世界記録保持者
東洋大学4年 山口観弘選手(志布志出身)
「色んな泳ぎをして練習をして新しい自分の泳ぎを見つけた。4年間の詰まった泳ぎをしたい。」
「人類初めての2分6秒台で泳ぎたい」
【重圧と怪我】
「色々ありました。記録が出ない中、泳ぎながら苦しんだ。」
「体が水の中を進んでいく感覚が無い」
「モヤモヤした泳ぎをしている自分が嫌でした」
そのたびに、小さい頃から憧れていた「北島康介選手」が背中を押してくれました。
一緒に練習してくれたり、励ましてくれたり…
だから「全力で闘う」「最後まで諦めない」と…
【日本選手権】
・男子100m平泳ぎ決勝7位
・男子200m平泳ぎ決勝19位
「試合の朝も結構いい感じで泳げていたので、いい感触だと思っていたが、泳いでみたらこういう結果なので・・・残念です。
ここまでずっと続けてきたことが自分の中では・・・これからの糧になると思う。
感謝しながら、水泳を練習を大事にしていきたい。」
惜しくもオリンピック出場とはいきませんでしたが、栄光から挫折を体験し、全力で闘ったその姿はこれからの山口選手にとって大きな糧になるはずです。
これからも諦めずに水泳を続けて行きたいと言う事でした。