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バトントワリングで、日本一に輝いた12歳の女の子に密着。
競技に懸ける情熱を取材しました。
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遊ぶ子どもたちの中に、一人の女の子がいました。
一見、普通の女の子。
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でも実は、すごいアスリートなんです。
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見る人を引き込むこの演技。
バトントワリングで日本一に輝いた、
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練習を見せてもらいました。
やってきたのは、桜島総合体育館です。
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美空さんが所属するのは、鹿児島市で活動する「エクセルバトンスクール鹿児島」です。
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創立23年で、3歳から社会人までの70人以上が、バトントワリングを学んでいます。
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バトントワリングには、大きく3つの要素があります。
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①バトンを空中に投げて、キャッチする「エーリアル」
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②手だけでなく、体を使ってバトンを回す「ロール」
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③体の近くでバトンを回す「コンタクトマテリアル」
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この3つを組み合わせた技を、バトンを落とさずに成功させないといけません。
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さらにダンスの美しさや表情など、演技中の全てが評価される競技。
それが、バトントワリングです。
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美空さんとバトンの出会いは、4歳のときでした。
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(美空さん)
友達がやっていて、すごくかっこよかったから入りたいなって。
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友達に憧れて入ったバトンの世界。
言葉では表せない気持ちを全身で表現できることがうれしくて、すぐにのめりこんで行きました。
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(母・めぐみさん)
毎日練習に行きたいって、本当に好きなんだなって。
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美空さんにバトンを教える
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(下栗先生)
初めての大会でも堂々としていた。
この子は伸びるなって。
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その期待通り、美空さんは数々の大会で入賞。
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去年12月に開かれた「ジャパンカップー日本選手権ー」では、全国から選抜された16人の中で見事優勝。
日本一に輝きました。
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そして、今年開かれる「かごしま国体」の開会式に参加することが決定しています。
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美空さんの演技には、誰にも負けない武器があります。
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(下栗先生)
自分の魅せ方が分かっている。
ここで決めるって表情も作って、女優になる。
この「表現力」が彼女の魅力です。
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これまで輝かしい成績を残してきた美空さんですが、大きな悩みも抱えていました。
(下栗先生)
大事なのは、バトンを正確に上げて、しっかり取れるか。
体が細いので、上げられない。
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実は美空さん、この1週間前に全国大会に出場していました。
3月24日 、静岡県浜松市で行われた「第4回全日本バトントワーリングジュニア選手権大会」。
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最初の大技で、バトンを落としてしまいました。
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美空さんの身長は、144センチ。
バトンを高く上げてキャッチする技が、壁になっていました。
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ミスを挽回する会心の演技で、結果は大健闘の15位。
ですが…。
(母・めぐみさん)
泣きながら電話が来た。
泣きながら練習していました。
悔しくて。
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大会から帰ってきた美空さん。
1日も休まずに、練習をはじめていました。
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(下栗先生)
負けず嫌いなので、かなり。
悔しさをバネに、成長してほしいです。
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この日は、落としてしまった技に挑戦していました。
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何回失敗しても、諦めません。
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コツを掴み始めたようです。
笑顔が戻りました。
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お昼休みはみんなでお弁当。
お母さんが早起きして、作ってくれました。
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本番の衣装に着替え、もう一度失敗した演技に挑戦です。
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いよいよ、あの技です。
成功です。
さらに、もう一度成功!
続けて決めました!
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この表情、心からバトンを楽しんでいます。
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(美空さん)
来年は、絶対世界大会に行けるような振りをしたいです。
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恥ずかしがり屋で、負けず嫌い。
夢に向かって全力で頑張る末重美空さん、12歳。
彼女の未来は輝いています。