「日本一早い収穫」鹿児島産オリーブオイルが国産市場に挑む…120年越しの悲願と生産者の思い
2026年10月9日(金) 12:50

国産オリーブオイルが鹿児島で生まれる理由とは
国内で消費されるオリーブオイルのほとんどは海外産だ。しかし鹿児島県日置市では、地元産のオリーブを使ったオリーブオイルの生産が着実に進んでいる。その歴史は120年前にまで遡り、台風と長雨という鹿児島ならではの自然条件との格闘が続く。「パイオニアにならないといけない」そう語る生産者の試行錯誤が、唯一無二の味を生み出している。
鹿児島市街地から40分、緑の農園で何が起きているか

記者が試飲したオリーブオイル
鹿児島市街地から車で約40分。日置市東市来町にある「鹿児島オリーブ」の店内では、県産オリーブを使ったオリーブオイルが販売されている。取材した記者は「塩味と少しの甘みと、果物のようなフルーティーな味わい」と表現した。
そのオリーブオイルの原料となるオリーブは、鹿児島オリーブが運営する「日置オリーブファーム」で栽培されている。約2ヘクタールの敷地に、およそ550本のオリーブの木が植えられている農園だ。
代表の水流一水さんが農園を案内してくれた。取材時はちょうど収穫の真っ最中で、農園は活気に満ちていた。
「落ちた実は一切使わない」 品質へのこだわり

スペイン原産の「アルベキーナ」
鹿児島オリーブの特徴のひとつは、紫色に熟す前の若い緑の実を摘み取ることだ。収穫はすべて手摘みで行い、落ちてしまった実は一切使わない。
「衝撃で近くの実が落ちやすいので、落としてしまうと使えなくなる」と水流さんは言う。
農園の中でひときわ目を引くのが、スペイン原産の「アルベキーナ」という品種の木だ。1本で50キロもの実を収穫できる木もあるといい、水流さんは「実がたくさん付きます。すごくフルーティーな香りが特徴」と説明する。実がびっしりと付く状態を、農園では「ベタなり」と呼ぶ。2026年は雨の影響も少なく、出来は上々だという。
収穫した実はその後、傷んでいるものを取り除く「選果」を経て「搾油」へと進む。鮮度を保つため、収穫から24時間以内に搾油を行い、熱による酸化を防ぐため室内の空調は18℃に設定している。搾油率はわずか5%。1キロの実からわずか50グラムしかオイルが取れない計算だ。こうして黄金色に透き通ったフレッシュなオリーブオイルが完成する。
















































































































