4/4（土）私も動き出す！変化の春到来

2015年4月6日

OA情報

４月は、変化の月。新しいことが始まる月。

職場に新しい仲間が増えて、またひとつ先輩になる、とか
友達の門出に、ちょっと寂しくなる、とか。

その変化をどう受け止めて、どう動き出すか。
４月のスタートダッシュって、意外と大事なのかも。

きょうのナマ・イキＶＯＩＣＥは
動き出した、春。
変化のまっただ中にいる新人女性たちにスポットをあて
新年度　気持ちのいいスタートを応援します！

▼　新人医師　児玉朋子さん

児玉朋子さん、３０歳。彼女は、この春から晴れて医師になる。

選んだのは、消化器内科。
県外の医学部を卒業後、地元鹿児島で医師になりたいと２年間研修医として勉強して、３年目のこの日から鹿児島大学病院に勤務する。この大学病院でも以前研修した経験があったため、他の新人さんとは違い、すぐさま現場へ投入される。

昨日までの研修医と違い、今日から主治医。一人の患者の胃カメラの検査まで、３０分ある。それまでのあいた時間に、別の入院患者に病状の説明をすることになった。先輩医師のアドバスをきき、患者と向き合う。けれど、これからは全て一人でやっていかないといけなくなる。終わってすぐさま指導が入った。

１０時。検査室に呼ばれた。
着替えを済ませ、カルテを見る。主治医としてこれから自分が向き合っていく疾患を確認。緊張感が高まる。同意書をもらうのも、初めて。患者さんを不安にさせてしまい、先輩医師がすかさずフォロー。

いよいよ内視鏡の検査が始まった。左手の細かい動きで機器の操作をしていく。
彼女が消化器内科を選んだのは、自分の手を動かし、機器を扱う腕を磨けば磨くほど退治すべき病気に近づくことができる。より患者さんのためになる。そこにやりがいを感じたから。

時間がかかりすぎて、先輩医師に交代。やっぱり、先輩指導医の指の動きは自分のとは全く違う。
この日は指導医の先生に教えてもらえたけれど、これからは、きっとそうもいかない。空いた時間、模型で練習。

１１時半、担当になった患者さんの処置。
色んな患者さんがいて、色んな疾患を持っている。これからは、主治医となった自分の責任。それぞれに適切な対応が求められるプレッシャーは、計り知れない。
長かった午前中の処置を終え、遅めのランチでほっと一息。

夕方の回診の時間。受け持つ患者さんたち全員とやっと顔合わせ。
まず、自分たち新人の役割は、患者さんの少しの変化でも敏感に気づくこと。
回診後、１人残って患者さんのカルテをずっと見ていた。

きょうは、新人医師の歓迎会。２時間遅刻で合流。
「今年はいっぱい質問して成長したねっていわれるように頑張ります」

夢である“信頼されるドクター”になるためにー
児玉先生は、しっかりと着実に一歩を踏み出した。

▼市電の運転士　揚村祐希さん。

揚村祐希さん。２１歳。
職業、市電の運転士。安全にお客さまを運ぶことが彼女の使命。

なくなったおじいちゃんがフェリーの運転士で、昔から大きな乗り物が好きだった。
「いつか、動かしてみたい！」
短大で保育士の資格までとったけれど、その夢は変わらなかった。

去年の夏に入局が決まってから、毎日毎日研修を積み重ねてきた。
そして見事国家試験をパスし、この春独り立ちしたばかり。
早朝。彼女の仕事は、点呼から始まる。
アルコールチェックを受け、いざ電車へ。
安全に。慎重に。でも心の中は、今でも嬉しくて仕方がない。
「なんか信号待ちとかでふと思います、自分市電の運転士か～って！笑」

けれど、楽しいことばかりじゃないことも、わかってきた。
お客様に注意を受けたことだってある。アナウンスの声が小さくて伝わらなかったり、冬場、寒いかなと思って暖房をいれたら、暑いって言われたり。
帰宅ラッシュ。
自分がお客さんだったときは当たり前すぎて気づかなかったのは、時間通りに目的地に到着することがとっても大変だということ。つり革を握らなくても転ばなかったのは、運転士さんがそっと停車してくれていたからだということ。ありがとうの言葉が、こんなに嬉しいってこと。