冷たい風が吹きはじめ、秋らしくなってきた10月末。
ナマ・イキVOICE最大のイベントが今年もやってきました。
ナマ・イキVOICEアートマーケット。
「鹿児島のアーティストに発表の場を」をコンセプトにしたアートマは今年で23回目。
美術館でもなく、芸術展でもない。
ただ、普段見慣れた場所がいつもと違う景色に変わる。
今回のアートマはアミュプラザ鹿児島の本館、プレミアム館
合わせて総勢76組のアーティストが出展。
イラスト、写真にアクセサリー。
そしてインスタレーションと呼ばれる、
空間を駆使したアートも展示されています。
◆犬和紙
去年のアートマでグランプリを受賞した高校生作家、犬和紙。
「オオカミになりたい!」その思いで、ひたすらオオカミを描き続けています。
今回は作品の展示に加えて、ライブペインティングにも挑戦。
どこを見てもオオカミだらけ!オオカミ愛が詰まった作品です。
◆トシミツ。
一本一本、鉛筆で丁寧に描かれた女性の絵を描いているのは、
アートマ史上最高齢92歳の作家、ミツノリさん。
5年前に妻のトシ子さんを亡くしたミツノリさんはその直後から女性の絵を描き始めました。
アーティスト名トシミツ。は、トシ子さんとミツノリさんの名前を組み合わせたモノ。
展示されている作品を愛おしそうに見つめるミツノリさん。
この絵のなかに、妻・トシ子さんが生き続けているのかもしれません。
◆稔絵
いつもなら素通りしてしまいそうな通路の奥。角を曲がると不思議な世界が・・・。
アートマ5回目の出展となる 稔絵。
「いたらいいなぁっていうか、たまに見える。妖怪はどこにでもいると思っているので。」と語る稔絵さん。大好きな着物を着て、大好きな妖怪を、大好きな水墨画で描く。
大好きをとことん突きつめた、アートの形です。
◆いちだみなみ
アミュランのふもとにある小さい庭に飾られた、風と音を視覚化したという作品は、
昨年3位を受賞したいちだみなみさんの作品。
空間を使ったアート、インスタレーションに気軽に触れられるのもアートマの魅力です。
◆カービング ホリホリ
カービングとは、タイで700年前から伝わる伝統芸能。小さなナイフ1本で野菜や石けんに模様を彫っているのは、アートマ初出展の竹田ひろみさん・ショウキくん親子。
旦那さんの転勤でタイに移住。そこで出会ったカービングにハマり、ひろ美さんはコンテストで銀メダルをとるほどの腕前に。息子のショウキくんもお母さんのすすめでカービングを始めました。親子で作る異国の地のアートです。
◆フェイス&ボディーペイント レイ
フェイス&ボディーペイントで出展しているレイさん。
アートマには特別な思いで参加しています。
「アートマに出たくて。自分でも出来るのはなにかなって考えたときにボディペイントだった。」
ボディペイント専用の絵の具で描くおとぎ話のような世界は子どもたちに大人気。
◆ハンドメイドアクセサリー
ここ最近長いブームが続いているハンドメイド熱は、もちろんアートマにも!!
心を込て手作りしたアクセサリーは
同じモノが無い、世界にたったひとつだけのもの。
どれにしようかなぁ~って迷いながら選んでる時間も楽しい!
☆審査発表
アートマーケットでは審査を希望するアーティスト全員の作品を見てまわり、グランプリを決定します。
今回の審査員はこちらの3名。
未来美術家の遠藤一郎さん。
秋田公立芸術大学・副学長の藤浩志さん。
そして、霧島アートの森・学芸課長の宮園広幸さん
すべてのアーティストの作品ひとつひとつを丁寧に見ながら、
そしてコミュニケーションをとりながら審査をして頂きました。
グランプリ シマカミリッカ(絵画・ドローイング)
準グランプリ 稔絵(水墨)
第3位 護謨版画師 釈妙華(ゴム版画)
遠藤一郎賞 Keylyon(イラスト)・YUTAKA.H(イラスト)・椚あすみ(絵・イラストレーション)
宮園広幸賞 まむねむこ(イラスト展示・ライブペイント)
藤浩志賞 mijinko -空想の微生物Art & Accessories-(アートアクセサリー)・C project(写真)
アミュプラザ鹿児島賞 金髙 希(ジャイアントペーパーフラワー)
たくさんの笑顔と感動に包まれた
第23回 ナマ・イキVOICEアートマーケット。
アートに染まった2日間が終了です。
ナマ・イキVOICE アートマーケットの願い。
それは、『鹿児島をアートでいっぱいの楽しい街にしたい。』
その思いは、新しい未来へとつながっていきます。