日本で飲まれているコーヒーのほとんどが外国産の中、 鹿児島産の新しいコーヒーが誕生しました!特殊な製法で作られ、ある「うれしい効果」も期待できると注目されているんです。そんな新しいコーヒーに秘められた、驚きのパワーを紹介!
コーヒーの栽培に適している地域のことを「コーヒーベルト地帯」と言います。主な生産地は外国!そんな中、県内でも実は、コーヒーの栽培が行われています。今回は、沖永良部島産の新しいコーヒーに注目しました!
【国産コーヒー栽培家の東さつきさん】
県内のホテルで開かれたコーヒーの新商品発表会。開いたのは、国産コーヒー栽培家の東さつきさん。出身は、県本土から南におよそ550キロの沖永良部島です。そこで、コーヒーの生産を行っています。沖永良部島の季候や土などがコーヒー栽培に適していると気付き、2008年から、本格的に栽培を始めました。日本で飲まれているコーヒーのほとんどが外国産の中、台風被害などを乗り越え、稀少な国産コーヒーを作り続けてきました。
【果実の極】
そんな東さんが新たに生みだした注目のコーヒー「果実の極」。特徴は、その製法にありました。一般的なコーヒーの焙煎は「種」の部分だけを使います。それに熱が加わって私達がよく見る茶色いコーヒー豆になります。一方、今回の新しいコーヒーは、皮や果肉まで丸ごと焙煎して作られています。国内で栽培しているからこそできる極めて珍しい製法です。その気になるお味は?コーヒーの果実をまるごと使っているだけあってフルーティーで爽やかな口当たり。まさに新感覚!
【成功までの道のり】
そもそも、なぜコーヒーの果実を丸ごと焙煎しようと思ったんでしょうか?コーヒーの実の約6割をしめる皮や果肉の部分は腐りやすいため、通常は収獲したらすぐに取り除きます。東さんは「もったいない」という思い、皮が香り豊かなことから、使い道がないか?と考えるようになりました。そこで思いついたのが、実をまるごと焙煎する方法でした。
ただ、成功までの道のりは長かったといいます。実を丸ごと焙煎するため、温度が高すぎると皮や果肉部分が焦げ、低すぎると中まで火が通らず生焼けに・・・ちょうどいい温度がどのくらいなのか、約2年かけて最適な焙煎方法をあみだしました!これまでのコーヒーにない新しい香りと味を楽しんでほしいと。試練をのりこえ、このたびようやく商品化にこぎつけました。
【トリゴネリン】
また注目したいのは味だけではありません。東さんと一緒に研究・商品開発に携わった鹿児島大学農学部の加治屋勝子さんは、血管を柔らかくし、健康に保つ手助けをしてくれる成分として近年注目されてい『トリゴネリン』を多く含んでいるというのです。その量は、外国産と比べ、最高で約40倍!東さんの新しい製法は、コーヒーの果実に豊富に含まれるトリゴネリンを熱で損なわない製法だったのです。
【ノアコーヒー】
この『果実の極』は、数量限定で、霧島市の「ノアコーヒー」で飲むことができます。新コーヒー 果実の極(1杯)1650円(税込)※数量限定
また、ノアコーヒーのHPからは、ドリップバッグの予約注文ができます。詳しいことは、ノアコーヒー(0995-50-1646)までお問い合わせ下さい。
【桑原田 英朝さん】
鹿児島市にある「ブルーミングコーヒー」。ここにコーヒーに情熱を注ぐ1人の男性がいます。桑原田 英朝さん。1年半前に、このお店をオープンさせました。本格的なエスプレッソを楽しめ、ドリンクメニューはもちろん、コーヒーとの相性ばっちりの手作りマフィンや、野菜をふんだんに使ったパスタなど、フードメニューも充実しています。ゆったりとした空間でおいしい料理とコーヒーを楽しんでほしいと言う事です。
そんな思いでカフェを続ける桑原田さんが、このたびある大きな決断をしました。より多くの人にコーヒーに親しんでもらおうと、県内各地のカフェなどを集め、イベントを開くことにしたのです。
<Blooming COFFEE>
住所: 鹿児島市西別府町3276‐4
電話: 099-807-2916
営業: 午前9時30分~午後5時30分
休み: 日曜
駐車場:有り(7台)
カフェラテ(ホット)390円(税込)マフィン 各種250円(税込)
ビーツのクリームスープパスタ 700円(税込)
【コーヒーの消費量】
イベントを開こうと思った背景にはこんな理由が。全国52の県庁所在地、政令指定都市の中でコーヒーの消費量のランキング、なんと鹿児島市は51位。全国的にみてもコーヒーの消費量が少ないんです。コーヒーファンを増やしたい。そんな思いからイベントを開くことに決めたそうです。
先月、桑原田さんはある場所に向かいました。集まっていたのは、コーヒー店の経営者や写真家たち。イベントを盛り上げようと協力してくれる仲間です。お客さんに楽しんでもらうにはどうしたらいいか、意見を出し合います。仲間達のやる気、アツい思いに、主催者の桑原田さん、期待を寄せています。
【焙煎体験】
イベント当日は一体どんなことが楽しめるんでしょうか?手鍋を使ったコーヒー豆の焙煎。特別に一足先に体験させてもらいました。教えてくれたのは、イソコーヒースタンドの富田幸子さん。まずは、生豆の状態で、鍋に入れ、加熱していきます。焦がさないよう、3秒に1回ほど鍋をふっていくのがポイント。上手くいけば、約15分で焙煎できます。豆が緑色から茶色になるにつれ、コーヒーの良い香りが立ちこめます。普段なかなかすることのないコーヒー豆の焙煎、皆さんもこの機会に体験してみては?
片手鍋 珈琲焙煎体験 1200円(税込)
【限定グルメ】
更にイベント当日は限定グルメも登場!「Cafe Anniv.」からは、コーヒーで炊いたお米「コーヒーライス」を使った「Wエビカレーwithコーヒーライス」700円(税込)!ルーには香り豊かなサクラエビと、ぷりぷり食感の小エビと2種類のエビが使われています。カレーとコーヒーのコラボレーションに注目です!
「CAFE USHISHI」からは、鹿児島県産黒毛和牛A5ランクを使った「究極のコーヒー牛めし」990円(税込)!お肉の上にはひいたコーヒー豆がまぶされていて、カリッとした食感がくせになりそう!エスプレッソを使ったたれにも注目です!
【カゴシマコーヒーフェステフィバル】
4月18日(土)10時~16時 県立吉野公園(鹿児島市)で開催!
・当日は、県内各地のカフェやコーヒー関連のお店が集まります!
・コーヒーはもちろん、イベント限定グルメも!焙煎体験(予約がお勧め)などもできます!
・詳しくはブルーミングコーヒー 099-807-2916まで