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11月29日(木)舞台は甑島!アクアスロン大会

スイムとランで競う“こしき島アクアスロン大会”に今年も199人が挑戦しました。招待選手に2020東京パラリンピックを目指すJTUパラトライアスロンA指定強化選手・宇田秀生選手(31)がいました。5年前、利き腕の右手を失うも、トライアスロンを始め去年の7月には世界ランキング1位にまでの実力をつけます。また本大会は島民のおもてなしも魅力的です。甑島の近海で獲れるタカエビ、キビナゴがシーズンを迎えており、参加選手たちは舌鼓を打ちました。

舞台は甑島!アクアスロン大会

こしき島アクアスロン大会
薩摩半島の西、30キロに浮かぶ甑島で行われる、こしき島アクアスロン大会。「アクアスロン」とは、トライアスロンでいう、自転車の種目がない、スイムとランの2種目で争う競技です。コースはロングの部、スタンダードの部、リレーの部、そしてジュニアの部とキッズの部があります。今回はロングとリレーの部を中心に追いかけました。ロングとリレーのコースは、下甑の手打海岸でのスイム2㎞を泳ぎ終えたあと、休む間もなくラン21.1㎞にかわります。ランは手打から青瀬を駆け抜け、FINISHとなる長浜までトータル23.1㎞のコースです。
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甑島の漁師さんの朝
10月20日、第7回「こしき島アクアスロン大会」開催の日です。港には県外からの参加者も到着していました。この季節、甑島ではエビ漁の最盛期を迎えており、色々なエビが獲れます。
海の幸が豊富な甑島、大会当日の早朝に定置網漁に同行することにしました。まだ漁獲量のピークの時期ではないということでしたが、網の中にはサバ、アジ、イカ、秋太郎などなどその種類と量に驚きです。漁師の宮拓司さんはアクアスロン大会にリレーで参加します。漁を終えた後は皆で朝食の準備。先輩漁師さんに混ざって準備をしていたのは、一番若い新留さん、19歳。漁師になりたくて2年前に甑島に移住してきました。鍋を作るのは超ベテラン・組合長の中野さんです。煮こみ加減、みその量など、その味は中野さんしか出せません。
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アクアスロン大会スタート
アクアスロン大会のスタート会場となる下甑の手打海岸にやってきました。 今年はJTUパラトライアスロンランキング1位の宇田秀生選手が参加します。右腕を大事故で無くした後に奇跡的に復活。世界で戦う「奇跡のアスリート」です。もちろん2020東京パラリンピックを目指している選手です。午後1時45分、まずはスイムだけの競技キッズの部がスタート。
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そしてロングの部もスタートしました。スイム2㎞を泳ぎ終えたあと、ラン21.1㎞を走らなければならない過酷なコースです。男子は鹿児島セイカスポーツの津々見真二選手がトップでゴール。宇田秀生選手は堂々6位でゴールです。女子のトップは大阪から参加の山内麻代選手です。ミニオンズのコスプレで参加した、漁師の宮拓司さん、新留さんも無事にゴール。沿道の暖かい応援に応え、走り終えた選手たちがつぎつぎとフィニッシュします。
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人情味豊かな島のおもてなし
完走パーティー会場で選手たちを待っていたいたのは、島民の方が用意してくれた海山幸満載のバーベキューパーティーです。参加者の皆さんは甑島の皆さんの人情味あふれるおもてなしと料理に感銘を受けていました。翌日、島外の参加者が甑島を去る日。島民の皆さんは出航する船に向かっていつまでも手を振ってくれました。来年も絶対に参加したい、そう思えるアクアスロン大会でした。
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