来年の明治維新150年に向けて、大河ドラマの主役“西郷どん”にちなんだ様々な取り組みが進んでいます。その“西郷どん”ゆかりの神社に、和のテイストにあふれたカフェが誕生しました。グラフィックデザイナーが本職という女性店長が手がけたカフェの魅力を探りました。
南洲神社の新名所 境内茶屋 なんしゅう
【境内茶屋 なんしゅう】
「境内茶屋 なんしゅう」は西郷さんのお墓がある南洲墓地のとなり、南洲神社に10月8日オープンしました。落ち着いた色調の店内にはかわいいイラストの雑貨が置かれており、カフェラテには西郷さんや敬天愛人の文字がデザインされています。店長は外園あゆみさん。本職はグラフィックデザイナーで、広告会社「星屑カンパニー」で映像や印刷物、パッケージのデザインなど広告に関する様々なものを手がけています。人に言われたものでなく、本当に自分たちが好きなものを作りたい、という思いがあった外園さん。子どもの頃からよく訪れていた南洲神社の茶屋が空いているので運営できる人を募集しているという話を聞き、それならば自分が!と立候補しました。
【細部にこだわったお店づくり】
店の名前もロゴも内装もディスプレイもすべて自分たちが思うようにデザインしたお店です。外園さんの思いと企画は多くの人を動かし、勤める広告会社も協力することになりました。これまでに広告の仕事を通じて知り合ったアーティストにも呼びかけ、鹿児島在住のミュージシャンわかまつごうさんがデザインしたTシャツもお店に置くことになりました。茶屋の運営も自分たちですることになりました。デザインの仕事と両立のため毎日の出勤は難しい外園さんですが、サービス業経験者のアルバイトスタッフが集まったので一安心です。「鹿児島であそこよかったって言ってもらいたい。もしかしたら1回しか来ないかもしれないけど、印象に残ってもらえたらいいですけどね。」と語る外園さん。こだわりの茶屋に、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
【こだわりのオリジナル商品】
デザインにこだわった「せごラテ」はカフェラテと抹茶ラテがあります。ラテアートはせごどん、さくらじま、敬天愛人の3種類が選べます。しかし、メニューもグッズもまだまだ新しいものが登場するそうです。。丸みを帯びた西郷さんをデザインしたオリジナル商品はもちろん大島紬など布で描かれたアートや特産品などおみやげにもぴったりの商品が並んでいます。
【注目の新商品】
最近発売になった「つんつん豆」。ネーミングからお気づきかもしれませんが、珍々豆の大阪屋製菓さんと共同開発。パッケージは境内茶屋 なんしゅうのオリジナルデザインとなっています。味はつーんと辛いわさび風味。ノーマルな味の珍々豆も販売しています。店長の外園さん一押しの商品は12月中旬発売予定のおみくじです。陶器でできた西郷さんとつんの人形の中に、西郷さんの遺した様々な言葉を引用したオリジナルのおみくじを入れて発売する予定です。おみくじを引いた後も置物としても楽しめます。
つんつん豆 500円(税込) おみくじ 西郷さん・つん 各500円(税込)