思い出の食事を再現する「デジャヴ食堂」。今回は謎の鹿児島の銘菓が登場します。かごしま探検の会の東川氏が過去の文献から発見した謎の菓子、「コーホー」。明治時代、鹿児島では珍しい焼き饅頭として評判だったという「コーホー」を老舗菓子店の協力を得て再現してみました!
思い出のデジャヴ食堂・明治の銘菓コーホーを再現!
【「コーホー」とは?】
鹿児島探検の会の東川隆太郎さんが、鹿児島自慢と言う本で明治時代一中生に愛された鹿児島の四大銘菓として紹介されているコーホーを発見し、。名前の由来は新聞紙(公報)に包まれているのでコーホーと呼ばれているということです。新聞紙にくるまれた餡子が入った焼き饅頭だということ以外ほとんどが謎に包まれたコーホーを再現するため、当時一中が建っていた周辺を調査しました。
【一中生に愛された幻の饅頭『コーホー』】
当時鹿児島一中は現在の県民交流センター付近にありました。蛮カラな校風の男子校だったそうです。そして現在の朝日通り付近には江戸時代から城下のお菓子屋が多く軒を連ねていたそうです。お話を伺ったのは明石屋の菓子研究室・室長大内山愉花(おおうちやま ゆか)さん。明治時代当時は福岡で焼き饅頭が大流行していたので、その流れでコーホーが生まれたのではと推測されていました。
【コーホー再現のため作戦会議】
大内山さん、国民文化祭や天文館の商店街イベントなどで活躍したクリエイティブ集団「ヤッCHAッタ」の皆さん、明石屋の社長も参加して熱いトークが繰り広げられました。「鹿児島は男らしいお菓子が多いから飾り気のないお菓子なのでは?」「鹿児島のお菓子は小豆あんが主流」などさまざまな意見が飛び交います。
【試作を重ねて】
翌週に試作品を作られると聞き、明石屋の工場へ伺いました。今回試作を担当されたのは工場長の白井秀秋さんです。素材・大きさ・形と様々な組み合わせで数種類の試作品が作られていきました。文献に書かれていた「特有の風味」は鹿児島の特産品・黒糖では無いかという推理です。焼き饅頭は焼き立てではなく、1日置くことで餡の水分が皮をしっとりさせて完成するということです。
【ついに実食!】
スタジオでかごしま探検の会の東川氏を交えて試食を行いました。やわらかい生地の中に小豆あんがぎっしり入っていて、素朴ながら後引く味に仕上がりました。こちらのコーホー、明石屋各店で11月中旬から予約された方限定で販売する予定です。
【丸屋定食】
前回の放送で紹介した丸屋定食の再現が、先月、マルヤガーデンズで行われました。数十年の時を経て、再現された当時のごちそう丸屋定食。限定20食の提供に多くのお客さんが懐かしい味を求め、舌鼓を打っていました。
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