鹿児島の高校女子新体操界がこの夏、新たな戦いに挑んだ。名門・鹿児島純心、新星・鹿児島実業の新体操部。ライバル校同士が一つになって、国体出場を目指す。うまくいかない演技、相次ぐけが。それでも彼女たちは諦めない。涙と感動の物語、新体操にかける高校生たちを追いました。
夏、新体操にかける女子高校生たち~前編
【2強連合チーム】
以前は強豪県として旋風を巻き起こしていた鹿児島の高校女子新体操。
この14年間で国体出場は、わずか1回。
今年は出場権を勝ち取ろうと、鹿児島純心と鹿児島実業の2強連合チームで国体出場を目指します。
鹿児島純心3年のキャプテン野崎さんを中心にまとめていきます。
「まだ練習回数もあまりなくて不安ですが、本番に向けて、良い練習が出来るようにしたい」
鹿児島チーム監督は、鹿児島実業監督の水元菜央さん
「それぞれのチームのやり方があるので、一つにするのは選手も指導者も簡単にはいかない。気持ちを持ってやれるように持っていきたい」
【ミスの連発】
ライバルが一つになって挑みます。
演技は難易度の高い鹿児島実業の演技を採用
演技は2分半。
前半の見せ場:足でフープを投げて取る
後半の見せ場:後ろ向きでフープを投げて取る
しかし、ミスの連発…
【団体競技とは】
水元監督
「技術的な問題以前のことだと思う。すごく慌てていた。もう少し変えていかないと、練習する以前の事だと思う」
団体競技は、いかに息を合わせるか!
【異変が】
1年生の内田さんの腰に痛みが…
3年生の安田さんの足に痛みが…
【チームに変化が】
選手みんなで話し合い、「何か合ってない感じがする」と…
2人も怪我から復帰し、全員が揃いました。
「全員、諦めない」気持ち
「今が頑張る時。支えてくれる仲間がいる」
この日、初めてノーミスで演技することが出来ました。
そして、選手たちは、国体九州予選へ向けて、長崎へ出発しました…
彼女達の熱い夏、いよいよ本番へ!