今年“不倫”“金銭問題”など、世間を賑わす様々なスクープ記事を連発した雑誌「週刊文春」。記事の破壊力から「文春砲」という言葉が生まれるほどに。どのようにスクープに辿り着くのか、スペシャルキャスター前園真聖が“週刊文春”を直撃取材！スクープを連発する秘密に迫りました！

前園真聖　スクープの裏側に迫る！

2016年世間を騒がせた週刊文春「ゲス不倫」が流行語トップテン入り

Ｑ）どのようにスクープネタをつかんでいる？
Ａ）基本的には仕込んで出しての繰り返し。時間をかけて取材すると良い。
　　甘利元大臣の金銭授受問題は１年の取材を経て掲載しました。

　
Ｑ）現場の取材体制は？
Ａ）現場の記者は50人ぐらい、半分が社員で半分が契約記者。契約記者は10年々も文春の記者をやっている人や他社で腕を磨いて文春に来た職人集団。
記事のネタとなる読者からの情報提供（週刊文春ＨＰに窓口）「文春リークス」も重要なリーク情報元。そして、情報を精査してスクープを生み出す。

　
Ｑ）あのスクープの真相に迫る
Ａ）2015年末に「ゲス不倫」の情報が入り、情報提供者と接触を続けて、編集部の正月休みが終わるよりも早く現場記者が動き出して、その週に撮れた。
謝罪会見の対応が悪かったから画像を出したというのは違い、会見で全面否定されたことで、記事の信憑性が問われてしまうので画像を出した。

　
Ｑ）疑惑を認めていたら画像は出さなかった？
Ａ）読者に対する説明。「やっぱり週刊誌は」と思われるといけないので、色んな証拠を集めて出せる範囲で出した。週刊誌はいい加減と言わせない！

　
Ｑ）昨年8月　文春が前園キャスターを直撃
　　「謹慎中前園真聖”ノンアルコール”美女合コンの証拠写真」
Ａ）ノンアルコールビールを15杯飲んだとか、細かな描写がおかしくて出した。
　　取材記者はこの記事がデビュー戦だった。記者は前園さんの事を「すごい良い人でした」と言っていたそうです。

　
Ｑ）記事を書くことで人を傷つけてしまう事への罪の意識は？
Ａ）罪の意識は無いです。罪があると思ったら最初から記事にしていないので、報じる大義があるから報じています。「プライベート探ってなんだよ」という声も当然あると思うけれど、文春としては書くべきことを書いた。それに関連して他のメディアが毎日中継して、他メディアに対しては、「そこまでやる話なのか」とは思う。

　
Ｑ）書くことの意味　文春の信念とは？
Ａ）ｈｕｍａｎ Ｉｎｔｅｒｅｓｔ（人への興味・関心）。こんな偉い人がこんな事やってんだとか、そういうことを「面白くないですか？」って言ってる感じ。

人への関心が薄らいでいるこの時代…スクープの原動力は「人への関心」

　
Ｑ）スクープ発表間近！？今後の文春は？
Ａ）これ本当だったらスゴイなぁというのはあり、年末の合併号の目玉でいけるといいなと思います。フルスイングで頑張ります。と言う事でした。