11月15日は「着物の日」。かつて2兆円産業といわれた呉服市場が年々落ち込むなか、県内でも着物をもっと身近に感じてもらおうという取り組みが進められている。リーズナブルな価格で中古の着物を販売する老舗呉服店や、子供たちを対象にした着付け教室を紹介しました。
もっと身近に!着物を
【呉服市場の現状】
50人の女性に着物を持っているか聞いたところ、44人が持っていると答えました!しかし、着物を持っているという44人中「よく着る」と答えた人はわずか2人。着物を着ない理由は、着付けが出来ない、機会が無いなど。たしかに、これでは着物ばなれが加速するのもうなずけます。
【きもの着付け教室】
市民交流センターひまわり館(南九州市川辺町平山)で開催された「きもの着付け教室」受講生はなんと子供たち!若い世代に着物に親しんでもらおうと小学生から高校生までの子供を対象に開かれています。子供たちが着るのは、着物の基本、浴衣ですが、帯は浴衣用のちゃんとした半幅帯を使っています!みんな何度もやり直しながら自分で結んでいました。素敵に浴衣を着こなして、これで終わりではありません!
こちらの教室では、着付けと一緒に礼法や作法を教えています。この日はお客様へのお茶の出し方、いただき方の練習をしていました。しぐさや身のこなし、相手への心遣い…。子供たちに昔ながらの「和」の精神を受け継いでいきたいと言うのが、講師松山さんの願いです。
<装道 和装礼法こども教室>
住所: 南九州市川辺町平山6630
電話: 0993-56-0474
【いわぎぬ】
創業およそ40年の呉服店。京都などから仕入れてきた着物の販売や仕立てに加え、10年ほど前から中古の着物も取り扱っています。新品に比べ、かなりお手頃な価格ですが、店主の岩切さんが、この道40年の目で見極めて仕入れた質の高い正絹(しょうけん)の物ばかりです。新品同様の物も、少なくないそうです。
さらに別室には、普段づかいの着物から、公式の場にも着ていける格式の高い物まで、月に15人から20人ほど買い取りの依頼があるそうです。長い間タンスの中で眠っていた着物たちですが、リサイクルによって新たな持ち主の手に渡っていきます。お手頃な中古着物は、若者や学生にも人気だそうです。
住所: 鹿児島市宇宿1-3-3
電話: 099-251-4830(来店の際は電話予約をお奨めします)
【tawaraya】
好きな着物をレンタルして、そのままお出かけしてもらうというサービスを行っています。鹿児島市内にも店舗があるので、着物を着てランチや女子会にでかけても楽しそうです。
ふだん着物のレンタル+着付けのサービス(基本プラン5000円・2日前迄に要予約)
<tawaraya名山>
住所: 鹿児島市名山町2-1-1F
電話: 099-837-3496
<tawaraya美山>
住所: 日置市東市来町美山1687-1
(月の前半は美山、後半は名山にて営業しています)
【着物で出水武家屋敷を歩こう会】
出水市では着物姿で武家屋敷群を散策してもらうイベントを行っています。11月27日に開催されます。次回は来年3月に開催される予定ということです。
問合せ: むらさき堂 0996-62-1244
参加費: 5500円(終了後着物と帯はプレゼント)
【本場 大島紬フェスティバル】
12月10日・11日 鹿児島市中央公民館で開催されます。入場は無料です。
この機会に鹿児島が世界に誇る本場大島紬の魅力を感じてみてはいかがでしょうか。