出会いと別れの季節。
県内各地で卒業式が行われるなか、鹿児島市出身のシンガーソングライター・長渕剛さんが母校の卒業式に登場し、熱い歌声で後輩たちにエールを送りました。
2024年3月12日。
鹿児島市立 甲南中学校。
「卒業生、入場。」
この日、131人が旅立ちの日を迎えました。
「たくさん笑ったり、悔しい思いをしたり、私たちの絆はさらに固くなりました。」
15歳。
多感な時期をともに過ごした仲間や、先生たちとの日々が浮かんできます。
式典終了後、卒業生へ贈るサプライズが待っていました。
甲南中学校出身の長渕剛さん。
後輩たちの門出を祝おうと、およそ50年ぶりに母校にやってきました。
(長渕剛さん)
帰ってきたよ。
きょうは卒業式だ。
卒業でうれしい人?
(生徒)
みんなに感謝を伝えられることがうれしい。
(長渕剛さん)
卒業がさびしい人?
(生徒)
離ればなれになっちゃうから寂しい。
京都にラグビーをしに行く。
うれしくもあり、寂しくもある卒業式。
長渕さんは後輩たちに語りかけます。
(長渕剛さん)
厳しかった先生の顔を思い出す。
自分のために愛をもって思いっきり叱ってくれる人、親以上に自分のことを叱ってくれる人。
そんな人を、大事にしてほしい。
(長渕剛さん)
辛いこといっぱいあるかもしれないけど。
歌で吹き飛ばしてしまえ。
長渕さんが後輩たちに届けたかった思い
(長渕剛さん)
やっぱり優しさとか、愛とかですね。
あとは、瞬間を必死に生きるとかですね。
決して未来はいいことばっかりじゃないわけですからね。
だけども、悲観的にならずにどんどん仲間と一緒に 夢を紡いでいくとか。
熱く生きるっていうことじゃないですかね。
みんなのお祝いの場所にかけつけることができて嬉しい。
苦しい時は僕の歌を思い出して、悲しい時はきょうのことを思い出して。
コロナの時も大変だったと思うけど、それでも先生たちと一緒にこの学び舎で自分らががんばってここまで来れたこと、めでたく卒業できたこと。
お前たちはお前たち自身をほめてやったらいいよ。
すばらしいよ。
卒業式を終えて
(生徒)
最高でした。
一生思い出に残る。
(生徒)
自分のスタイルを貫いているのが伝わってきた。
(生徒)
コロナ禍で慣れないことも多かったけど、3年間すごく濃くて楽しい思い出になった。
感謝の気持ちと熱い気持ちを持っていきたい。
歌のプレゼントを受け取った後輩たち。
思い出の学び舎を離れ、ここからまた始まります。
新たなスタートを切るみなさんのこれからを応援しています!