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先月、25日に徳之島で開かれたトライアスロン大会の模様をお届けしました。
島の温かいおもてなしと、自分の限界に挑戦する選手たち。
そこには熱いドラマがありました。
世界自然遺産の島・徳之島
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鹿児島市から南へおよそ450キロ、世界自然遺産の島・徳之島。
3つの町からなり、人口は2万人あまり。
青い海とサトウキビ畑の、のどかな風景が広がります。
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徳之島の名物は闘牛!
巨体が激突するたびに、会場は大盛り上がりです。
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豊かな自然とともに、情熱的な人たちが暮らす。
それが徳之島です。
2023トライアスロンIN徳之島
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トライアスロンとは、スイム、バイク、ランの3つの種目を連続で行う、まさに「鉄人レース」。
大会が開かれる徳之島は、「鉄人達の島」とも呼ばれています。
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大会の2日前、全国から400人以上が集まっていました。
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この日開かれたのは、参加者たちをもてなすパーティです。
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徳之島名物の「豚骨汁」に、山盛りのおにぎり、色とりどりのフルーツまで。
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用意したのは、島のお母さんたちです。
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「これで元気をつけて、頑張ってほしい」
ボランティアで参加する島の人たち、その数なんと3000人以上です。
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選手宣誓を務めたのは、
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人の温かさに惹かれて、徳之島へ
和歌山県出身で、以前は大阪で暮らしていた大保さん。
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自然が大好きで、 今までに60以上の離島を旅してきました。
その旅で、徳之島に出会いました。
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3年前に、妻の由佳里さんと移住。
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去年、長女の
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人生初のトライアスロン出場には、ある思いが。
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(大保さん)
島ではお世話になってばかり。
自分が出ることで盛り上げられれば。
温かく迎えてくれた島に、恩返しできればと、鉄人レースに挑みます。
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大会当日、選手たちがスタート地点に集まってきました。
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今年の大会は、まずスイムが2キロ、続いてバイクの75キロ、最後にランが20キロの合計97キロ。
ゴールまでの制限時間は、8時間です。
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いよいよ始まった鉄人レース。
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大保さん、まずスイムフィニッシュです。
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家族の応援を背に、バイクスタートです。
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トライアスロン初挑戦の大保さん、快調に飛ばしていきます。
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視力を失い、どうやって生きていこうか
転機は、12年前のトライアスロンとの出会い
2人乗りの自転車をこぐ2人組がいました。
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64歳の
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視力がほとんどない白江さん。
転機は12年前。
トライアスロンをしている友人からの誘いでした。
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(白江さん)
スイムだけでも見に来ませんか?って言われて行ったら、泳げる泳げるって、のせられて。
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50歳を超えて始めたトライアスロン。
すぐにその魅力に気付きました。
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人は助け合って生きる
(白江さん)
背中を押してくれた人がいて、サポートしてくれる人がいて。
何もできなかった自分が、やればできるんだなって思えて。
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「助け合えば、障害は越えられる。」
それを伝えたくて、走り続けてきました。
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白江さん、64歳の挑戦です。
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島の人たちの応援が、選手の背中を押します。
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スタートからおよそ4時間30分。
バイクのフィニッシュ地点に、白江さんたちが現れました。
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(白江さん)
暑いながら頑張ってきました。
倒れないように、様子を見ながらいこうかと。
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そして、大保さんの姿も。
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(大保さん)
何度かつりました。
大保さん、きつそうです。
ここから、最後の20キロを走ります。
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この日の最高気温は、30℃超え。
暑さが、選手たちの体力を容赦なく奪っていきます。
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そこで選手を助けるのが、おもてなしです。
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(選手)
最高ですね。
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白江さんたちは力強くゴールを目指します。
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そして白江さんペア、フィニッシュです!
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(白江さん)
障害のある人でもない人でも、自分一人だったらへこたれることもある。
そういう人を見たら、みなさん背中を押してあげてほしい。
人は助け合って生きる。
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ゴールまで残り5キロの休憩所です。
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制限時間が迫る中、大保さんが通過。
実はこの時、暑さでもう体力は限界を迎えていました。
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フラフラになりながらも、一歩一歩ゴールを目指します。
果たして間に合うのでしょうか。
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(妻・由佳里さん)
最後でなんとかする人。信じて待ちます。
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残り時間はわずか3分。
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(妻・由佳里さん)
あ!来た。
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大保さん、初めてのトライアスロンを、家族3人でゴールです。
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(大保さん)
恩返しのつもりが、もっと恩をもらった感じです。
温かい島の応援を背に、それぞれに思いを込めて走った97キロ。
鉄人たちの島にまた新たな歴史が紡がれました。