南九州市知覧町の豊玉姫神社から、「薩摩の水車からくり」上演の様子を生中継でお伝えしました。
豊玉姫神社の「水からくり やかた」で、国の無形民俗文化財として選択されている、「薩摩の水からくり」の上演が始まっています。
ことしの演目は「かぐや姫」。
「水車からくり人形」は、用水路にあるこの水車1台で、からくり人形の全てを動かしているんです。
水車の動力を伝えるベルト、木製の歯車、
豊玉姫神社の宮司、赤崎千春さんに案内していただきました。
(赤崎さん)
江戸後期、神社の六月灯にあわせて、知覧の大工さんたちが作ってきました。
(赤崎さん)
天気に左右されやすく、てこ、歪輪など全て木製、ゆえに湿度が高いと止まりやすくなるんです。
舞台ではからくり人形が動いています。
演目は「かぐや姫」。
竹の中から見つかった、たいそう美しい娘の物語です。
むかしむかし、みやこの近くに、竹取り名人のおじいさんが暮らしていました。
ある日、、光る竹を見つけると、中にはかわいい女の子が入っていました。
名前を「かぐや姫」とつけました。
美しい娘に成長しますが、なぜか、だれとも結婚しませんでした。
八月の十五夜が近くなる頃、月を見上げては涙ぐむようになりました。
そして、うちあけます。
「私は、月の国のものです。十五夜に、月からのお迎えが来ます」と。
そして、月へと帰っていったのでした。
この豊玉姫神社の「薩摩の水からくり」の上演はきょうの夜10時まであります。
また、7月29日(土曜日)、「知覧ねぷた祭」にあわせて上演されます。
ぜひ、この素朴な手作り人形劇をご覧になってください。