今、霧島アートの森で開催中の、主に鉄を素材にして作品を作りあげる彫刻家 青木野枝展の制作現場に潜入しました。
秋のアートマ開催に向けて活動を開始した、アートマ作家たちの制作現場へ。
アートの現場 おじゃましま~す♪
真っ白い空間に大きなものがー。幾つもの輪っかが複雑に絡み合いながら積み重なっているものや、えんとつみたいにまっすぐに空に向かってそびえたっているものも。主に鉄を使って作品を作り上げる彫刻家・青木野枝さんの作品です。
美川さん、青木野枝さんの制作現場をちょっとだけ覗かせてもらいました。青木さんはバチバチ火花が散らせながら、鉄と鉄をくっつける溶接という作業を行っていました。
青木さんが鉄と出会ったのは、美大時代。火を使えばすぐ切れて繋げるのも簡単という、とってもシンプルなところに惹かれたそうです。
青木さんの制作は鉄を切断するところから始まります。埼玉にあるアトリエでは、ひたすら鉄板に円を描きひたすら切っているそうです。輪っかは1つ1つ手作業で切っているので、同じものは1つもありません。
ちなみに今回の霧島アートの森の企画展のために切った輪っかはおよそ500個!2ヶ月もかかったそうです。
「同じ事を繰り返すことが意外と大事な事かな?
鉄を熱してると中が光ってきて、そのままにしてると冷えて鉄の中も半透明に見える時があって。
鉄に透明感なんて思ったことなかったです。
ただただ鉄を切りながら鉄に向き合う日々。大学かららずっとです」
大学から鉄と向き合っていても、毎回新たな発見と魅力に出会うそうです。
青木さんはにとっては、一番身近で様々な表情豊かな鉄。そのパーツがイキイキとした作品になるヒントを、毎日の生活、そして自然から得ているそうです。
今回の制作では、霧島の自然が青木さんの心に何かをもたらし、鉄はただの塊から円に切り取られ、また新たな姿へと変化していきました。鹿児島入りから約1週間で、作品「霧と山」が完成しました。
今年から使い始めたという硝子は霧のように白く、空気のような透明感もあります。そして雨を思わせるブルーの波板は、今回の企画展で新しく取り入れた素材です。
8月10日は 青木野枝さんのワークショップがあります。作家の生の声と体験は本当に貴重、きっと心に残る事間違いなしです。
「常に新鮮さを、美しいものを―」そのヒントは、毎日の生活、そして自然。毎日をただ過ごすではなくて。これは私達にも生き方のヒントにもなるかもしれません。
企画展は9月23日まで。この夏、避暑を兼ねて、霧島アートの森「特別企画展 青木野枝「霧と山」展」に是非足をお運び下さい。
今年もやります!ナマ・イキVOICEのアートのお祭り『アートマーケット』!今年は約70組の作家が出展します。その中から、前回の受賞者お三方の制作現場におじゃましました。
前回のグランプリ受賞者、永石浩幸さん。技術力、そして表現力を、日本、世界にも発表してほしいという願いも込められた、グランプリ獲得でした。
永石さんの作品は、キャンバス一面に細かく描かれた様々な妖怪たち。ひたすら線を引く事ことで頭の中でイメージがわいてくるんだそうです。今回のアートマではこの妖怪たちが108匹ぐらい。
108匹の名前、性格まで決めるそうです。どんなカタチで表現されるのでしょうかー?そして永石さんは今回のアートマメインポスターも担当します。こちらもお楽しみに。
前回準グランプリに選ばれたのは、色鉛筆で描かれたKeylyonさんの作品です。子供と会話する言葉、日常を動物にたとえ、子供たちへのメッセ-ジーも込められている絵の数々には、愛情がひとつひとつこもっています。
「もっと大きい作品がみてみたい」という審査員の声を受けて、これまでの約8倍ぐらいの大きさに挑戦!
「結構苦しいっす。今自分が出せる全力を出しているんですけど、納得いかない」
苦しみながら、でももっとうまくなりたいー。Keylyonさんはアートマまで描き続けます。
前回3位を獲得したダイクヨシキさんは、各界の三人の専門家を肖像画とプロフィールを展示していました。でも実はこの三人の専門家、ダイクヨシキさんが想像した架空の人物だったんです。
これまでも、芸術鑑賞が鈍くなるウイルス発生!とか、世界最軽量、永久無料、充電不用の糸電話の販売員をしたりと、独創的な展示をしてきたダイクヨシキさん。今回はどんな作品を見せてくれるんでしょうか?
審査員
鹿児島在住イラストレーター 大寺聡さん
霧島アートの森学芸員 宮薗 広幸さん
彫刻家 青木野枝さん
ゲスト
井上亮さん&DJみそしるとMCごはん
アートマは10月26日、27日2days、アミュプラザ鹿児島で開催です。今年も盛り上あがっていきましょう♪
第25回ナマ・イキVOICEアートマーケット
10/26(土)、27(日) アミュプラザ鹿児島にて2DAYS ※雨天決行