年に1度のアートのお祭り、ナマ・イキVOICE アートマーケット。「鹿児島のアーティストたちに発表の場を!」という1通のメールから始まったアートマは今年で開催23回目を迎えました。
アートマ史上最高齢作家。。。異国の地の文化を鹿児島へ。。。アートに自分の感情を乗せて。。。
総勢76組のアーティストの作品がアミュを埋め尽くしました!
◆トシミツ。さん
鉛筆で、一本一本丁寧に描かれた女性の絵。
アートマ史上最高齢 92歳のアーティスト トシミツ。さん(本名はミツノリさん)、彼の作品を応募してくれたのは孫の橋口まゆさんでした。ミツノリさんは妻・トシ子さんを5年前に亡くしてから女性の絵を描くようになりました。
どうして女性の絵ばかり描いているの?おじいちゃんに尋ねると。
「女が好きだからよ!笑」とのこと。
アーティスト名、「トシミツ。」は、まゆさんがミツノリさんとトシ子さんの名前を組み合わせて決めたそう。
「おじいちゃんの絵のなかにおばあちゃんの存在があるような気がして・・・」と語るまゆさん。
ミツノリさんの絵のなかにはずっと、トシ子さんが生き続けているのかもしれません。
◆NONOKARTさん
色彩豊かでパワフルな絵には、彼女自身の性格が表れている。アートマーケット初参加のアーティスト、NONOKART。
本格的に絵を描き始めて1年。きっかけは大好きだった仕事をやめたことでした。
「描き始めたときに、仕事をやめたばっかりだったので
外とつながるきっかけになるかな。遊べるかなとおもって。」
彼女が描く絵は『抽象画』。
自由に自分のなかの感情を、絵で表現します。
ありのままの自分を、そのときの気持ちを、正直に。
だから彼女の絵には、嘘がひとつもありません。
まっすぐに自分と向き合う素直さが彼女が生み出すアートの魅力です。
◆竹田ひろ美さん
石けんや野菜などに花や鳥など繊細な模様をちいさなナイフ1本で彫っていく、タイで700年前から伝わる伝統文化「タイカービング」の作品をつくるのは竹田ひろ美さんです。
旦那さんの転勤でタイへ移住したときにカービングに出会いました。
「色々雑念があるでしょ。日頃。
そのときにやってるとすっきりするというか。頭が。」
カービングに熱中し猛勉強した竹田さんはコンテストで銀メダルをとるほどの実力になり、現在は霧島市の自宅でカービング教室を開いています。
野菜や果物を使ったカービングは集中力がいる繊細な作業。
でもそのぶん、完成したときの喜びは想像以上!
鹿児島には安い素材で素晴らしいものがあるのでそれをみんなで彫って、カービング熱を広めていきたいそうです。
◆山下智大さん
彼の手がける作品の数々、それは「手」。
京都にある芸術大学に進学し疑心暗鬼に陥った時に、母親だったんですけど何も言わずに手を握ってくれたのがきっかけでした。
その人らしさの本質の象徴として手をモチーフにしている。
その人の手を見ていたらいい人だなーとか、やさしそう、面白い変な人
やばいなー結果その人がすきになって仲良くなりたいし
2㎝ほどの小さな作品には、彼が感じたその人そのものが表現されています。
実は、今年3月。カッパ師匠こと、遠藤一郎さんの企画展に山下さんの作品も並んでいました。
カッパ師匠も認めた彼の作品、ぜひご覧ください。
■ゲスト審査員
●霧島アートの森学芸課長の「宮薗 広幸」。
●鹿児島出身の彫刻家、現代美術家、地域デザイナーである「藤 浩志」。
●車上生活をしながら全国各地を走り、「GO FOR FUTURE」のメッセージを発信し続ける未来美術家の「遠藤一郎さん」。