鹿児島市にある「回転式そうめん流し器」の工場から生中継。かつでは製造・販売で全国シェア約8割を誇るも、現在この工場には、在庫が1台もない!実は、去年火事で全てを失っていた。再建を決意した社長の思いとは!?
【鶴丸機工商会】
鶴丸機工商会の社長・久保健市さんに伺いました。去年の3月、加治屋町にあった工場が火災にあい全て燃えてしまいました。そうめん流し器の製品はもちろん、それの元となる設計図をはじめ、家族の写真など何もかも失ったそうです。
当時は、焼け跡の片づけや、近隣へのお詫びなど、他には何も考えられず、一時は廃業も考えたという事です。
しかし、見舞金をくれた町内会の優しさ、避難を手伝ってくれた高校生や得意先の励ましで、もう一度やってみようと決意したそうです!いまは、今月中旬の工場再建に向けて準備を進めているところです。
以前工場は、鹿児島市加治屋町、中央高校の隣にありました。工場内に様々なタイプの「回転式そうめん流し器」が並んでいました。
【鶴丸機工商会のここがすごい!】
1)そもそも「回転式そうめん流し器」は、鶴丸機工商会で 開発したもの!
昭和37年頃、旧開聞町から依頼があり、久保健市さんの父親が1年の歳月をかけ作ったものです。工場はもともと塩化ビニール製パイプの加工を行っていて、そのノウハウが生かされました。
2)「回転式そうめん流し器」の製造・販売で全国シェア8割を誇っていた!
こちらのような業務用の「回転式そうめん流し器」。遠くは東北や北海道まで設置に行きました!
3)ほとんど壊れることがない!
一度製造して、そうめん流しに設置すると。壊れたよ!って連絡が来たことがないんです!だから、ぜんぜん儲からないそうです!電気・モーターなどを使わず水流だけでそうめんが回るようになっています。
「回転式そうめん流し器」は、60年近く前に、旧開聞町(現在の指宿市)から「そうめんを回して食べられるような製品ができないものか」という相談を受けて、開発したのが始まりというものでした。あれから60年、様々な改良が繰り返され現在の形になったわけです!
【指宿市営 唐船峡そうめん流し】
唐船峡にある「回転式そうめん流し器」は現在91台。夏はもちろん、一年を通してそうめん流しが楽しめることから、いまでは全国から年間およそ20万人の観光客が訪れる県内有数の観光スポットです。
人気NO.1は、マスの塩焼きや鯉のあらいなどが付いた「A定食」!現在、新型コロナの影響で営業時間が変更になる場合がありますので、お問い合わせのうえ、お出かけください!
電話: 0993-32-2143
営業: 午前10時~午後3時30分
※当面、営業時間を短縮 詳しくはお問い合わせください。
A定食 1680円(税込) そうめん、おにぎり、マス塩焼き、鯉こく、鯉あらい