乾き亭げそ太郎が、電停周辺をぶらりする企画。今回の舞台は、鹿児島市役所前電停周辺。電停からたどり着いたのは、鶴丸城跡地に建つ県歴史資料センター黎明館。そこには、およそ150年ぶりに復元され、一般公開が始まったばかりの「御楼門」が。新たな観光スポットとして期待されるかつての薩摩藩のシンボルを紹介しました。
ついに完成した鶴丸城の御楼門。その全貌を紹介!
【鶴丸城】
現在「黎明館」や「県立図書館」などの施設がある所に、かつては「鹿児島城」別名「鶴丸城」がありました。島津氏の居城でしたが、現在は当時をしのばせる建物は残っていません。
明治の初めのころに撮られた「鶴丸城」の写真です。ここに、立派な門が写っています。これが、鶴丸城のシンボル「御楼門」です。残念ながら、明治6年に火事で焼失してましたが、このたび復元されました!
【鹿児島経済同友会】
今から8年前、復元を目指す動きが「鹿児島経済同友会」を中心に本格化しました。2018年、いよいよ工事が始まりました。工事着工に先立って行われた安全祈願祭と起工式には関係者およそ120人が参加し、工事の安全を祈りました。事業費は、10億9千万円。県と鹿児島市も負担し、民間の寄付もおよそ6億円集まったそうです。建設に欠かせない木材などは、全国から集められたそうです。そして、構想から8年、今月11日、完成式が行われました。
【御楼門】
147年ぶりに復元された「御楼門」です!御楼門は2階建てで、高さ・幅ともに20メートル。城門としては国内最大ということです。大扉は、高さがおよそ5.2メートル厚さ18センチ、重さが、なんと1.4トンにもなるそうです。そして、足元にある「敷石(しきいし)」と呼ばれる石ですが、当時の(江戸~明治時代)敷かれていた石をそのまま使っているそうです。もしかしたら、西郷さんや大久保さん、篤姫も、この石の上を歩いたかもしれません!ロマンがあります!
【黎明館】
御楼門を抜けると、黎明館があります。黎明館の玄関には、復元された「御楼門」に使われた鬼瓦と同じ三州瓦が展示してあります。また、他にも「しゃちほこ」のレプリカや楼門の屋根や壁を紹介するコーナーもあります。
<鹿児島県 歴史・美術センター 黎明館>
開館時間: 午前9時~午後6時
休 館 日: 月曜日(祝日時は翌日)