夏祭りの季節を前に、知っているようで知らない浴衣の着こなし方を大特集!
体型や身長別の浴衣を選ぶポイントや、若い時に買った浴衣を大人っぽく着こなすコツなどを着物のプロがご紹介します。ワンランク上の着こなし方とは!?
今回の先生は、鹿児島市・出水市を中心に着付けや着物のコーディネート相談を受け付けている、梅下理香さん。鹿児島市天文館にある『まつき苑』で待ち合わせをしていました。まつき苑では浴衣と浴衣用の帯それぞれおよそ500点を販売しています。女子高生は1000円から浴衣が買える超お得な割引もあります。
たくさんある浴衣の中から自分にぴったりの物を選ぶコツ、梅下さんことうめこ先生に教えてもらいました。
❚ 浴衣を上手に選ぶコツ
その1 身長に合った浴衣を選ぶべし!
浴衣選びは身長と柄の大きさがポイント。背の高い人は大柄、小さい人は小さい柄を選ぶと良いんです。柄の大きい小さいの判断は手のひらを規準にするとわかりやすいそうです。
身長152cmの久木崎さんが実際に着比べてみたところ、小さい柄の浴衣を着ている方がすっきりまとまって見えました。逆に身長173cmの女性、大きな柄の浴衣を着てもらったところ、華やかな印象に。柄のよさが引き立ちますね。実際着てみると違いがハッキリしました。意外とあなどれない柄の大きさ。選ぶ時は気をつけてみて下さい。
その2 イメージに合わせて帯を選ぶべし!
帯は浴衣の印象を大きく左右します。若々しく見せたい時は、生地や柄の色にない明るい色や反対色の帯を。粋で格好良く見せたい時は、浴衣の柄の色に近い濃いめの色を。女性らしく見せたい時は、生地や柄の色に近い薄めの色を選びます。同じ浴衣でも、帯ひとつで印象が大分変わるんですよ。
❚ 昔の浴衣を大人っぽく着よう
街で浴衣についての悩みを聞いてみると、みんなが気にしているのは年齢によって似合う色や柄が変わってしまうということ。尾花さんもそんな悩みを持つひとりです。尾花さんが10年前に買った明るい黄色の浴衣と、ビビッドな青色の帯。ちょっとしたコツで大人っぽく着こなすことができました。
帯を替えよう
やはりポイントは帯。黄色と青だとコントラストがハッキリし過ぎて子どもっぽい印象に。浴衣の柄と似た薄い色を使うことで大人っぽく見せることができます。
襟付き襦袢を中に着る
襟付き襦袢を中に着るとぐっと大人っぽい印象に。この日の先生の着物も実は浴衣。襟があるだけできちんと感がでますね。
足袋を履く
レースや麻などの軽い素材の足袋を履くのがポイント。
その他にも帯にスカーフなどの布を付けることでで大人っぽく見せることができるそうです。こうした技を活用して、実際に着てもらったのがこちら。鮮やかな黄色い浴衣が、華やかだけど大人っぽい着物のように!襟があるとやはり上品な印象になりますよね。
身長だけでなく体型もふくよかな人は縦のラインを意識した柄だとスリムに見えるんだそう。やせ型の人は丸い柄だと柔らかい印象になりますよ。うめこ先生は鹿児島市の山形屋で毎月無料の着付け教室を開いています。次回は7月18日、テーマは浴衣の着方、そして帯の結び方です。興味のあるかたは是非おでかけください。
浴衣を着ると、やはり女性らしく気分も楽しくなります。この夏ぜひ浴衣を着ておでかけしてみてください。