鹿児島を代表とする伝統工芸品の一つ『薩摩切子』。その中に、これまでより日常使いしやすい、現代的なデザインと価格の『eco KIRI』があります。薩摩切子の色と輝き、造形をそのままに、普段のファッションに取り入れられるあたらしい『eco KIRI』とは?
【美の匠 ガラス工房 弟子丸】
「薩摩切子」青に緑、そして赤や黄色。どこか官能的な輝きと造形が、見る人を魅了します。19世紀、島津家当主「島津斉彬公」によって誕生した後、わずかな間で途絶えていましたが、1985年に復刻されました。
霧島市国分に 伝統的な技を受け継ぎ、新たな技術で「独自の薩摩切子」を創り出している工房が「ガラス工房 弟子丸」です。
【切子師】
この道27年の切子師、西青木進さん。伝統的な薩摩切子から創作切子まで数々の作品を作り出しています。
工房をけん引するのは創業者の「弟子丸努」さん。現在の「島津興業」で当時、「薩摩切子」の復元に携わり、その後「薩摩びーどろ工芸」の設立メンバーとして活躍しました。
これまで無かった、黒い薩摩切子を誕生させた切子師でもあり、7年前に霧島市で自身の工房を立ち上げてからは、薩摩切子にオーダーで名前を彫り込む「霧島切子」を制作しています。この漆黒の色と濡れた輝きが、ガラス工房弟子丸の真骨頂です。
【eco KIRI】
薩摩切子は色ガラスと透明ガラスの2層になっていて、色を削る「ぼかし」という技で、透明の部分を出しながら作られます。完成までの工程は全て手作業です。
そして、切子師の業で伝統工芸品の「薩摩切子」が、より日常使いしやすいデザインと価格へ生まれ変わりました。その名も「eco KIRI」。
高価なものだと数百万は下らない薩摩切子。その制作過程で、どうしても生まれてしまう廃材があります。ただ捨てられるだけだった物に、再び光が当てらたのが「eco KIRI」です。
ネックレスのペンダントトップや、イヤリングにピアス、ヘアゴムやバングルなど日常使いしやすいアクセサリーに姿を変え、価格は3000円台からとリーズナブル。これまで観賞用や贈答品のイメージだった薩摩切子が、より身近な存在になりました。
伝統と新しさ、2つの技を持つ「eco KIRI」は全国規模で人気があります。各地の百貨店の催事でも引っ張りだこで、年間のスケジュールもびっしり詰まっています。予約すれば皆さんもカット体験ができますよ!
【㈱美の匠 ガラス工房 弟子丸】
住所: 霧島市国分清水1丁目19-27
電話: 0995-73-6522
<カット体験ecoKILI>
※カット体験は要予約です。 http://deshimaru.jp/
<ecoKILI in ドルフィンポート>
今月13~19日の10:00~19:00、ドルフィンポートで販売します。
※16.17日に限り、カット体験できますよ!