与論島で第27回ヨロンマラソンが開催されました。北海道から沖縄まで15歳から92歳まで千人を超えるランナーがエントリー。大会の魅力はボランティア1450人による気配り運営と、島民たちの熱烈応援、そして島料理でのおもてなし!フルマラソンに滋賀県から参加した女性は大会後与論島で結婚式を挙げる予定だといいます。人情味豊あふれる手作りマラソンの泣き笑いを追いました。
人情たっぷり!ヨロンマラソン・島料理で熱烈応援!
【ヨロンマラソン】
毎年1000人余りが参加するヨロンマラソン。今年でなんと27回目、27年を迎えました。コースは、島の繁華街・茶花をスタート、島を一周して折り返す42.195㎞のコースなんです。鹿児島市から南に530キロ、沖縄のすぐ上にある与論島。周囲23キロ、サトウキビ畑とサンゴの海に囲まれ5300人余りが暮らす南の島です。大会前日、あいにくの雨模様です。沖縄からの上りの船、ヨロンマラソンに参加するアスリートたちがつぎつぎと降りてきます。島の子供たちがつくったメッセージ入りのプレゼントが配られました。
【サンゴを守る活動】
与論の海に広がる美しいサンゴと生き物たち。しかしこの海も昔と比べると荒れてきているんだそうです。与論島はサンゴが隆起してできた島です。大会の翌日3月5日はサンゴの日。与論のサンゴやきれいな海を守るために参加ランナーや島の子供たちに海のことを知ってもらおうとB&Gセンターが中心となってレクレーションを行いました。
【ウェルカムパーティ】
夕方は天気も上がりました。参加選手たちがパーティー会場にやってきます。茶花小学校の子供たちも海のことについて勉強していました。与論の海を守るために島民手作りのおもてなしが始まりました。島の海山幸をたっぷり使った島料理が準備されていました。
【ヨロンマラソン当日】
3月4日大会当日の朝、快晴です。大山さんは与論徳洲会病院で看護師をしています。仲間3人でエントリーしました。走ることよりもコスプレすることがメインだそうです。午前9時フルマラソンがスタートしました。スタート時の気温は22.4℃、暑いです。南南西の風、1メートル。穏やかで少々暑い日となりそうです。
【スタート】
フルマラソンは男子266人、女子122人の合計388人が42.195キロに挑戦します。島民の熱烈応援が始まりました。最高齢、上野山馨さん92歳も元気です。午前11時前にハーフマラソンはスタートしまし。エントリー数は男子311、人女子330人、合計641人が挑戦します。選手たちはいろんなスタイルで挑戦しています。コースを竹ぼうきで履きながら走る人、魔女の宅急便のコスプレです。サザエさんの格好で走る女性もいました。滋賀県から参加の寺山亜希さんは、ヨロンマラソンで知り合った男性と翌日与論島で挙式を挙げるとのことです。
【おもてなし】
島のほぼ中央に位置する大金久海岸の古里エイドステーションでは、おじいちゃんもばあちゃんも、そして子どもたちも一生懸命におもてなしをします。ヤギ汁をついでいるのは沖久雄さん、81歳です。 沖さんの作るヤギ汁、ランナーの方々も大満足でした。ボランティアの皆さんはユニークな応援でランナー熱烈応援をします。フルマラソンスタートから2時間43分、総合1位がフィニッシュです。フル、ハーフ走り終えた選手達が次々とゴールしてきます。最高齢、上野山馨も惜しくも制限時間には間に合いませんでしたが、無事完走しました。