リポーター久木崎みなみの大人の職場体験。今回は学校給食の現場に潜入しました。1日におよそ1000食を作るという小学校の学校給食の現場ではどのような作業が行われているのでしょうか。メニューの選定、衛生管理、そしておいしい給食作り…。子どもたちの笑顔のため、給食に情熱を注ぐ職員の思いに迫りました。
子供たちを笑顔に!小学校給食作りの現場に潜入
今回体験させていただいたのは、鹿児島大学教育学部附属小学校、140周年を迎える伝統校です。
【衛生管理】
給食室で調理を行うためには衛生管理がとにかく大切です。白衣の中も着替えました。手洗いは白衣から露出する部分は爪の中までしっかり洗い、最後にアルコール消毒して完了です。
【食品納品・検品・洗浄】
まずは納品された食品の検品、温度を測ります。そして全ての食材を一部取り分けて保管します。続いておよそ1000人分の食材を洗浄します。じゃがいもは機械で洗浄した後に一つ一つ包丁で芽を取っていきます。
【調理作業】
次は調理作業、白衣も着替えます。作業が変わるたびに手もまた洗います。包丁は誰がどの包丁を使ったかも管理・記録しています。生徒それぞれのアレルギーに対応した料理を仕上げます。この日はかまぼこなどの食材を入れないメニューを作りました。出来上がった料理は各クラスのバットに取り分けていきます。
【検食運搬】
出来上がった給食を最初に運ぶのは教頭先生の部屋でした。これは検食といい、生徒が食べる30分以上前に調理器具ごとに分けられた複数の給食を別々の先生が食べる、いわば「お毒見」です。その後生徒たちの給食を配膳室に運ばれ、いよいよお楽しみの給食の時間です。
【いよいよ給食の時間】
生徒たちも白衣・マスク・帽子に身を包み給食準備です。今日のメニューは秋のちらし寿司ともずく入り味噌汁でした。
子どもたちは給食の最中も、食育として食材の勉強をしたり、様々な係からの連絡報告などで賑やかでした。
【ミーティング・片づけ】
給食室に戻ると皆さんは食事を終えて早速ミーティングをしていました。その後休む間もなく、およそ1000人分の食器を洗浄します。調理工程の計画や記録、食材発注に献立作りと事務作業も盛りだくさんで本当に忙しそうでした。
【給食への想い】
今回案内をしてくださった栄養教諭の松窪先生も子供の頃は給食が苦手だったそうです。子どもたちから給食を通して苦手な食べ物を克服したと聞くのが一番嬉しいそうです。また給食を通じて世界に目を向けてほしい、そのためにはまず地元のことを知ってほしいという思いから、給食に地元の食材を取り入れるようにしているそうです。
最近では給食にまつわる良くないニュースなどもある中、安全でおいしい学校給食の為に、携わる皆さんの努力、情熱が分かりました。