調査によると、全国の60歳以上の約8割が、70歳以降も働き続ける意欲を示しているとのこと。その理由として高い傾向にあったのが「収入ではなく、社会との接点が欲しい」というもの。
シニアのパート・アルバイト事情について南九州市の保育園で働くシニア女性に密着して、仕事の内容をはじめ、苦労や喜びを伝えます。
星の子保育園は野菜づくりやクッキングなどの食育や、体育指導、英語、パソコン教室など、さまざまな分野に力を入れている保育園です。
御園さんは、週に数回、シルバー人材センターからの派遣パートとして、この保育園で保育補助の仕事をしています。2歳児の「ぞう組」さんの担当です。
御園さんの勤務時間は午前11時半から午後3時半。以前は建築関係で働いており、園で働き始めてから1年7カ月。
給食が終わった後は子どもたちのお昼寝の用意。子どもたちがお昼寝の間は、食事したあとのお掃除です。2時になったらお昼寝終了です。子どもたちを次々に起こしていきます。
2時過ぎからは読み聞かせの時間でしたが、この日は火災避難訓練がありました避難訓練は月に2回ほど行なっているそうです。
2時半からはおやつタイム。そのあとはまたお掃除です。3時半で御園さんの勤務時間はここまでです。
上之園長は「核家族化で高齢者との関りが減っている中、この取り組みは大切。雇用を増やしていきたい」と語ってくれました。
シニア世代は御園さんのように、収入よりも社会との接点を求めて働いているという皆さんが他の世代より多いそうです。
経験豊富なシニアの知恵も取り入れ生かしていく。高齢化社会の新しい仕事のカタチを見たような気がします。