全国茶生産団体連合会の調査によると、昨年度の鹿児島県の「紅茶」の生産量は全国の約9割を占め、日本一でした。
まさに「紅茶県」と言っても過言ではない鹿児島で、初めて「全国地紅茶サミット」が行われます。
日本各地で生産された紅茶が一堂に集まり、試飲や茶葉の購入ができます。
イベントをより楽しめるよう、鹿児島と紅茶の深い関係やプロ直伝のおいしい紅茶のいれ方を紹介しました。
鹿児島の紅茶界がとっても熱い
全国茶生産団体連合会の調査では、鹿児島県は令和3年度の紅茶の生産量が全国1位でした。
(全国で374㌧生産。うち、鹿児島県は332㌧)
豊かな香りと味わいを楽しめる紅茶。
今、鹿児島の紅茶界がとっても熱いんです。
先月マルヤガーデンズで行われたイベント「お茶とおやつ」。
会場では、お菓子の販売や和紅茶の試飲などが行われていました。
館内には海外のティーカップや、紅茶の歴史を学べる資料などが展示されています。
もちろん、おいしい紅茶やスイーツなども楽しめます。
英国式アフタヌーンティー 2500円(3日前までの要予約)
田中さんは、紅茶の魅力を多くの人に知ってほしいと、鹿児島初開催のイベントを企画しました。
それが、「全国地紅茶サミットin南九州市」。
イベントでは、日本各地で作られた和紅茶が集結し、飲み比べもできます。
南九州市で紅茶の栽培をしている田中さんの母、京子さんに、作り方を教えていただきました。
摘んだ茶葉をしおらせたものを揉み込み、発酵、乾燥の工程を経ると紅茶になります。
紅茶も緑茶も、チャノキ(カメリア・シネンシス)という常緑樹の葉から作られています。
両者の違いは、製法と発酵の度合い。
葉を発酵させないで作るのが緑茶で、しっかりと発酵させて作るのが紅茶なんです。
緑茶の栽培が盛んな鹿児島。
紅茶と緑茶は同じ葉からできているので、紅茶の生産量が日本一というのも納得です。
プロ直伝! おいしい紅茶の淹れかた
茶葉の香りや風味を引き出すためには、温度をさげないことが大事。
ポットやカップなどもしっかり温めておきましょう。
今回使う茶葉は、南九州市で作られた和紅茶「夢ふうき」。
目安は1杯分で3グラムです。
沸騰した熱いお湯を使うことで、茶葉がかき混ぜられ、成分がしっかりと抽出されます。
これが紅茶本来の味を楽しむためのポイントなんです。
3分蒸らし、1回だけ混ぜます。
最後の1滴(ゴールデンドロップ)まで出し切ります。
ゴールデンドロップは味が凝縮されていて、コクを与えてくれるんです。
TEALAN(ティアラン)薩摩英国館
住所 南九州市知覧町郡13746-4
電話 0993-83-3963
營業 午前11時30分~午後5時
休み 火・水曜日
紅茶の「原木」が鹿児島に
「和紅茶」を語るのに欠かせない場所が鹿児島の枕崎にあります。
訪れたのは紅茶母樹園です。
紅茶母樹園には、日本で初めて育った「アッサム種」という紅茶の「原木」が残されています。
この場所に植えられた木から、数多くの優れた品種が生まれました。
日本で紅茶栽培が広まる上で大きな役割を果たしたと言われています。
第20回 全国地紅茶サミット
紅茶と関係がとっても深い鹿児島で初めて行われる全国地紅茶サミット。
日程は11/5(土)、11/6(日)。
土曜日は午前10時~午後4時まで。
日曜日は午前10時~午後3時まで。
場所は、南九州市の「知覧平和公園」です。
鹿児島から15戸、県外20戸の茶農家が出店します。
紅茶に合わせたいスイーツの販売や、紅茶について深く知ることができる講演会なども行われます。
入場は無料。
※全国各地の紅茶の飲み比べは、チケット(当日券1200円)が必要。
会場で購入可能です。
🎀第20回 全国地紅茶サミット🎀