昨日3月1日、県内ほとんどの高校で卒業式が行われました。
高校生活の大半をコロナ禍で過ごした卒業生たちに、3年間の思い出やこれからの夢などを聞いてきました。
鹿児島県立甲南高校
まずは、鹿児島市の甲南高校です。
3年生312人が、卒業を迎えました。
新型コロナの影響を2年間受けたのが、今回卒業する3年生たちでした。
その中で無事卒業式が開催されました。
🌸理想のキラキラした高校生活とは違って、ちょっと控えめな行事が多かった。
それでも、周りの人が良ければ何でも楽しいなぁ~と。
🌸一生付き合っていたいっていう友達がたくさんできて、その子たちと乗り越えるために頑張った。
🌸普通の高校生活を体験したことがなかったので、これはこれで自分としてはしっかりとした高校の思い出になったかなって思います。
神村学園高等部
つづいては、スポーツで鹿児島を沸かせた、いちき串木野市の神村学園です。
野球部のエースとして活躍した、泰 勝利(かつとし)さん。
プロ野球「東北楽天イーグルス」にドラフト4位で指名されました。
泰選手は、奄美大島の瀬戸内町出身のピッチャーで、島からプロを目指して神村学園の門をたたきました。
甲子園のマウンドに立つという目標こそかなわなかったものの、プロ野球という夢をつかみ、 新たなステージでの挑戦が始まります。
🌸一人でここまで来られたわけではないので、いろんな人に感謝しながら、神村学園で学んだことをしっかり生かしてプロでも活躍したい。
女子サッカー部・愛川陽菜さん。
神村学園があるいちき串木野市出身の愛川さんは、女子サッカー部のキャプテンとして、チームを率いてきました。
その女子サッカー部は、夏のインターハイと冬の全国高校女子サッカー選手権で優勝し、県勢初の2冠という快挙を成し遂げました。
卒業後は、神戸に拠点を置くプロの女子サッカーチーム「INAC神戸レオネッサ」に入団します。
🌸サッカーというより人間性を学ばせてもらった。
今後の目標は、まず試合に多く絡んでしっかり自分を出せるように、どんどんチャレンジしていきたい。
駅伝部の元キャプテン、久保心優(みゆ)さん 。
久保さんは、全国大会を懸けた県高校駅伝で1区を走り、区間賞の活躍。
チームの6連覇に大きく貢献しました。
全国でも3位に輝きました。
卒業後は陸上実業団の強豪「デンソー」に所属し、走り続けます。
🌸いろんな方が支えてくれてこの日を迎えられた。すごく感謝の気持ちとうれしい気持ちでいっぱいです。
世界の選手と戦える、強くて速い選手になれるようにこれからも頑張っていきたいです。
鹿児島を離れて、新たな舞台で競技を続ける選手たち。
それぞれ、日本のトップを目指して旅立ちます。
鹿児島県立加治木高校
音楽に青春を捧げた高校生も、卒業の日を迎えました。
加治木高校吹奏楽部。
進学校で練習時間が短い中、 ここ数年で県内トップレベルの実力に急成長しました。
去年の県吹奏楽コンクールでは3位に入賞し、 創部55年の歴史で初の吹奏楽コンクール九州大会への出場を果たしました。
そんな忘れられない夏を駆け抜けた3年生。 思い出とともに卒業です。
最後に校歌も歌えませんでしたが、 後輩たちの演奏が3年生の門出に華を添えます。
🌸九州大会までの毎日は自分との戦いだったが、それを乗り越えた自信は、すごく大きくて。
🌸困っている人の助けになりたい。
🌸たくさんの人を笑顔にできるような立派な警察官になりたい。
高校生活の3分の2以上をコロナ禍で過ごした3年生たち。
辛いことや悲しいことがあったと思いますが、みなさん、前向きに未来を見据えていました。
仲間と乗り越えた日々は、きっとこれからの人生を支えてくれることでしょう。