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7月27日(月)専門医生出演!新型コロナの疑問に答えます

新型コロナウイルスの猛威が止まりません。今月に入り、鹿児島市ではクラスターが発生し、今なお感染拡大は続いています。
スタジオに鹿児島大学大学院の西教授を招き、「無症状の人からも感染するのか」「市中感染の恐れや、予防法は」など、視聴者から寄せられた疑問・質問に答えました。

与論島で院内感染と クラスターか

県内で新型コロナウイルスの感染拡大が続いています。与論町では、7/26(日)新たに5人の新型コロナウイルスの感染が確認され、県内での感染者は216人(7/26現在)となりました。鹿児島県の最南端に位置する与論島。人口およそ5000人の島が、いま、新型コロナウイルスで揺れています。

県は7/26(日)、与論町で新たに5人の新型コロナウイルスの感染が確認されたと発表しました。感染が確認されたのは、与論町に住む10未満から60代までの男女5人です。与論町での感染確認は、これで34人となり、県内での感染者は216人(7/26現在)となりました。
県は、与論町で「院内感染とクラスターが発生した可能性がある」 としています。
感染はどこまで広がるのか。平穏な島の環境は一変し、住民に不安が広がっています。

感染がどのように広がったか!

7/22(水)に、与論徳洲会病院に勤務する20代女性の感染が確認されました。
その後、この病院の入院患者や、職場の同僚の感染が確認されました。これが、院内感染とみられています。
さらに、この女性は7/15(水)に県外の5人を含む10人以上で与論町内の飲食店で会食をしていました。その場にいた4人の感染が確認されています。これが、クラスターとみられています。感染は、親族や、役場職員、郵便局員らに広がり、与論町の感染者は、7/26(日)の時点で34人となっています。

感染症が専門の、鹿児島大学大学院 西順一郎教授に伺いました

Q)ここまで感染が拡大してしまった要因というのは何でしょうか?
 A)沢山の方での会食で、三密の状態であった事ではないでしょうか

Q)医療崩壊の恐れはないでしょうか?
 A)院内感染は現在、落ち着いた状態

Q)高齢者も多いですから、重症化しないか心配ですよね?
 A)肺炎になる可能性が高い

Q)これ以上、与論町で感染を拡大させないために必要なことは何でしょうか?
 A)島民の方々がPCR検査を受けていて、いま陰性であっても、今後発症する可能性があるので気を付けて欲しい

視聴者よりの質問

Q)「新型コロナウイルスは、どのくらいの時間残るでしょうか?」(鹿児島市・グラッセさん)
 A)発症の2~3日前から気道にウイルスが排出され、 8日くらいまで感染力を持ったウイルスが 排出されます。その後は免疫の力で壊れた ウイルスの遺伝子が気道に残り、PCR検査では陽性になりますが、感染力はありません。PCR検査は発症20日後くらいまで 陽性が続き、中には1ヵ月も陽性になることがある。

<国の基準>
新型コロナウイルスに感染した人のうち、 症状がある人は、 発症から10日が経ち、かつ症状が回復してから3日経っていれば、PCR検査を行わずに医療機関を退院したり、宿泊施設を退所できるとされています。また、症状がない人もPCR検査から10日経っていれば 陽性や陰性に関わらず、退院・退所できるとしています。

Q)症状が残っていても人に移す心配が無いということですか?
 A)呼吸器の症状が残っていると人に移す可能性があるので、改善傾向が見られるまでは退院できない。 症状が良くなって72時間以上経ち、 かつ入院して10日経てば、人に移すことは無い。 ただ、PCR検査をして陽性になることあるので 退院した人に検査を求めることはしないで欲しい。

 

Q)「無症状の人から感染することはありますか?」 (鹿児島市・かずさん)
 A)発症2日前から人に移すので、注意が必要。 全く発症しない場合は移す可能性は低いが、 家庭や三密の状況では感染させる可能性がある。 ただ、無症状の場合はかなりの濃厚積極がないと移らないので、通常の接触ではそれほど心配しなくてもいい。

Q)「妊婦が感染したら胎児に影響はありますか?」 (出水市・出水のトミユカさん)
 A)出産前に感染した妊婦で、胎盤を介して胎児が感染した事例がごく稀にあるが、特に重症にはなっていない。胎児の異常や死産、流産をおこしやすいという報告もないのでご安心を。

Q)妊婦が感染したら重症化するという話も耳にしますが本当でしょうか? 
 A) 特別心配する必要はない

Q)「市中感染が怖いです。予防法を教えてください」 (鹿児島市・ななちゃんママさん)
 A)市中に広く広がっている状況ではないので、 過剰に心配する必要は無い。満員のバスや電車など人が混み合うところは避けて、マスクの着用や 手洗いなど基本的な感染対策を取ってください。
 

Q)布マスクや、アルコール消毒は どの程度効果があるのでしょう? 
 A)マスクは自分が感染していた場合にウイルスを広げないという点で高い効果がある。不織布マスクの方が効果は高いが、布マスクでも大丈夫。しかし、隙間からウイルスを含む空気を 吸い込んでしまうので、感染を防ぐ効果は十分ではない。 アルコール消毒は、十分な量を使えば効果があるが、手が目に見えて汚れているときは効果が落ちるので、石鹼で洗ってください。

Q)「両親が感染したときの子どもの預け先はどうなるのでしょうか?」(鹿児島市・薩摩のおごじょさん)
 A)他の親族に預かってもらうのが一番ですが、 誰もいない場合は、保健所や児童相談所から 一時的な預け先を紹介してもらう必要がある。乳幼児など母親と離れることが困難な場合は子どもは発症しても軽傷なので、入院する母親と同室にするなど柔軟な対応もいい。

Q)「新薬やワクチンに期待できるのはいつ頃になりそうですか?」(鹿児島市・パン大好き!さん)
 A)薬はこれまでに使っているもので効果があるものが分かれば比較的早く使用できるが、新しく開発する場合は少なくとも10年必要。 ワクチンは早ければ来年になって接種できるかもしれないが、効果と安全性をしっかり確認する必要があるので、2~3年見た方がいい。 呼吸器感染症のワクチンの開発は思ったほど簡単ではない。

 

Q)夏休みもやってきます。どんなことに気をつけて過ごせばいいでしょうか? 
 A)夏になると、どうしても開放的になり、感染対策が疎かになりがち。若い人は同窓会などであまりはめをはずさないように。 高齢者に移さないことが大事。 高齢者は、外出自粛など過度な対応をすると健康状態をかえって悪化させる恐れがある。散歩などの運動を適度にして欲しい。

​Q)自分も感染しているかもしれないと不安になったら、まず何をすれば良いのでしょう?
 A)体調が悪い場合はまず出勤等しない事。陽性の人と接触した場合は、 帰国者・接触者相談センターに電話で相談して。 心当たりのある人は、必ず三密を避け、 マスクをして高齢者と接触しないこと。ただ、心当たりがなければ不安に思う必要は無い。