今月下旬、1冊の絵本が出版されます。タイトルは「かけだしたイス」。「一歩踏み出すことの大切さ」を教えてくれる絵本です。この絵本に感銘を受けた県内の家具屋さんが、実際に主人公のイスを作りました。
「かけだしたイス」あらすじ
ある日、イスはふと思った。「いつまでも人に座られ続ける必要はないんじゃないか。」そう気がついたイスは、一歩踏み出さずにはいられなくなる。家を飛び出し、野を越え、山を越え走るイス。その俊足ぶりは、史上最強の名馬ガンバリルドルフの耳に入り、2人はやがて、大観衆の中で、その速さを競うのだった。
制作に込められた想い
今回イスを製作したオンリーワン社長の佐々木正人さんにお話を聞きました。
絵本作家のサトシンさんが、去年の11月に偶然オンリーワンで読み聞かせをしてくれたことがきっかけ。次回作はイスが主人公という話から、オンリーワンで実際にそのイスを作ることになりました。
製作期間は約1年。絵本のイスに寄せつつも、実際のイスに必要な機能をつけるのが大変だったそうです。
こちらのイスは九州の檜の需要が減っていることを考慮して、九州の檜で作られています。
SDGs、「持続可能な開発目標」と訳され、気候変動や自然災害が世界各地で深刻になる中、関心が高まっています。
このSDGsと林業・木材産業は大きく関係しています。日本の国土の3分の2を占める森林は水を育む、気候変動を緩和する、土砂災害を防ぐなど、いろいろな役割を果たします。森林の整備・保全をすることで、大きな循環を作り出し、次の世代につなげることが非常に重要だと言われています。
読み聞かせ&ワークショップ
このイスと「かけだしたイス」の発売を記念して、絵本の読み聞かせ、ワークショップイベントも開かれます。イベントには絵本作家のサトシンさんも来店する予定です。
【読み聞かせ&ワークショップ】
※絵本作家サトシンさん来店
場所:オンリーワン 日時:11月22日(日)午後2時~3時
イス※100脚限定 1万6280円(税込)