今、国内外で注目されている「スーパーフード」の「モリンガ」です。非常に多くの栄養素をバランスよく含んでいる食べられる植物で、さまざまな病気を予防するとも言われています。国産が少ないと言われている中、実は鹿児島での栽培が広がりをみせています。生産者の思い、またモリンガに秘められたパワーとは？
鹿屋市のとある畑に植えられていたのは、約1600本のモリンガの木。北インドが原産と言われ、古来から美容や健康にいいと重宝されてきた食べられる植物です。「スーパーフード」と言われ、現在日本でも話題になっています。県産のモリンガ栽培に力を入れているワダツミ農園の鳥越誠さんは、町おこしにつながれ、という想いを胸に、一昨年から鹿児島大学と共同でモリンガの研究・栽培を始めました。
モリンガの食物繊維はゴボウの約6倍、鉄分はプルーンの約18倍、カルシウムは牛乳の約24倍、ビタミンEにいたっては、なんと卵の約88倍！他にもミネラルやアミノ酸、ビタミンCなど豊富な栄養素を含むモリンガ。他の食材と比べ栄養価が高いだけでなく、色々な栄養素がバランスよく含まれているのが特徴です。
生産者の1人、小城洋一さんは、ワダツミ農園の鳥越さんに声をかけられて栽培を始めました。現在ワダツミ農園と契約している農家は12。ほとんどが鹿屋の生産者です。実は鹿屋市はモリンガの原産とされている「北インド」とほぼ同じ緯度にあり、モリンガが好む温暖な気候のため、全国的にみても栽培に適している場所なんだそうです。
今でこそ安定して栽培ができるようになってきたと言いますが、最初の頃は苦労したといいます。モリンガは生葉での保存は難しいため、収獲されたあとは県内の工場で加工され、パウダーやお茶の葉などになるそうです。
口コミで人気！モリンガづくしのカフェ
鹿屋市吾平町にあるリビングカフェでは、モリンガのパウダーや美肌効果が期待できるというモリンガオイル、モリンガのドレッシングが販売されています。人気の「モリンガランチ」は、モリンガ入りの炊き込みご飯に、モリンガ入りのキッシュ、さらに揚げたナスにそえられている味噌にもモリンガが練り込まれています。さらにモリンガのお茶やスムージーも楽しめます。
モリンガランチ 1000円（税込）※予約優先・日によってメニューは変わります
モリンガ入りフレッシュジュース 450円（税込） モリンガティー（アイス・ホット） 300円（税込）
【Living Cafe（リビングカフェ）】
住所：鹿屋市吾平町麓40
営業時間：11：00～16：00
定休日：月・火
TEL：090-9576-1408
モリンガが食べられるお店
【ラメッシュ インディアン クイジーン（鹿屋市）】
モリンガのスープやいためもの
TEL:0994-37-4921
【ユクサおおすみ海の学校（鹿屋市）】
12月8日開催のビュッフェランチでモリンガサラダを提供予定
TEL:0994-31-8193
【米粉シフォン メランジュ（鹿児島市）】
モリンガのシフォンケーキ
TEL:099-814-7323
鹿屋産モリンガの加工品はワダツミ農園、または鹿屋市内の道の駅などで販売されています。詳しくはワダツミ農園にお問い合わせください。
【ワダツミ農園株式会社】
住所：肝属郡錦江町田代麓705-10
TEL：0994-25-1023（鳥越誠さん）
