かごしま湯巡り旅、今回の舞台は霧島市の妙見温泉“おりはし旅館”。明治12年創業の妙見温泉で最も古い温泉旅館。創業時から残る木造の本館は訪れる客たちを明治にタイムスリップさせます。6月に入り、老舗旅館で温泉と昼ご飯が楽しめる“ランチコース”が用意されていました。旬の食材は6月解禁となった天降川の天然アユです。
アユ漁
アユ釣り人の木原さんの釣り方は、ころがし漁法。重りと針をつけ、川底をころがしアユをかけます。今年は新燃岳の火山灰の影響でなかなかアユが獲れないそうです。
おりはし旅館
明治12年創業のおりはし旅館、妙見温泉郷の歴史はおりはしから始まるといわれ、大正・昭和・平成と鹿児島の奥座敷として多くの温泉客が通いつづけています。昭和4年の夏、与謝野鉄幹・晶子夫婦もおりはし旅館を訪れています。その離れ宿、やませみを覗いてみました。ほのかに木の香りがただよう和室、寝室を抜けると…内湯があります。そして天降川のせせらぎが聞こえる露天風呂です。
離れ(やませみ) 利用料金 2万5000円より(税別) (1泊2食付 大人1人)
別館「山水荘」にあるキズ湯、西南戦争で負傷した薩軍兵士が傷を癒した湯です。おりはし旅館本館の創業以来変わらない場所が、13段の木の階段です。湯治客、宿泊客など時代とともに人々の生きざまを見守ってきました。
えのきの湯 立ち寄り湯 1200円(税込)
贅沢なランチコース
アユの塩焼きは去年よりもやや大きいサイズで身はホクホクです。アユ以外も非常に豪華なランチコース。お米はこだわりの霧島の棚田米。黒豚軟骨赤ワイン煮はとろけるようなやわらかさです。
ランチコース 5400円(税込)
【おりはし旅館】
住所:鹿児島県霧島市牧園町下中津川2233
TEL:0995-77-2104
FAX:0995-77-2065
泉質 炭酸水素塩泉