思い出の味を再現するデジャヴ食堂。今回は視聴者から寄せられたリクエストから、かつて学校給食で提供されていた人気メニューを再現します。それは“ソフト麺ミートソース”。今では県内でも一部の地域しか提供されていないというメニューを再現し、リクエストした視聴者に実食してもらいました。
デジャヴ食堂・思い出のソフト麺ミートソースを再現
【ソフト麺をさがして】
思い出のソフト麺給食は現在ほとんどの学校で現在は出されていませんでした。何人もの栄養士の方々に尋ね、学校のホームページなどを頼りに調査を進め、南薩地方にソフト麺を使った給食が残っていることがわかりました。南九州市の学校給食センターでは、小中高あわせて2970食もの給食を作っています。こちらの給食センターでは、リクエストをされた視聴者の方の出身校、川辺小学校にも給食を配送しているとのことでした。出来上がった給食とともに、川辺小学校に伺ってみることにしました。
【川辺小学校へ】
川辺小学校の栄養教諭、吉永史子さんにお話を伺いました。学校給食は全国的に米飯給食へシフトしていること、ソフト麺を製造する会社が減ったことがソフト麺給食がなくなりつつある要因とのことです。ソフト麺の歴史は長く、南薩地区では昭和41年頃から始まり、今でも2ヶ月に1度くらいの割合で提供が行われているそうです。子どもたちのソフト麺を食べる方法はそれぞれ異なっていました。袋を開ける前に麺を揉みほぐす子たちと分割する子たち、そして麺にソースを掛ける子たちと、つけ麺のようにソースにつけて食べる子たちがいたのです。今の子どもたちにもソフト麺は大人気でした。
【ソフト麺ミートソースを実食】
鹿児島市内の伊田食品給食センターでミートソースのレシピを教えてもらい、次にソフト麺を製造している南さつま市の阿久根商店へと向かいました。そして視聴者の方への再現をお願いするために、学校給食や一般のレストランも経営する伊田食品へ再現のお願いへ伺いました。後日再現ができたとの報せを受け、今回リクエストしてくださった視聴者の方と伊田食品経営の居酒屋「よか朗」へ試食に伺いました。懐かしい味を完全に再現してもらい、視聴者の方も喜んでいました。このソフト麺ミートソースを、伊田食品のよか朗では12月19日から12月30日まで、数量限定500円(税込)で食べることが出来るそうです。またソフト麺は 鹿児島市内の「かごいち」 などで購入可能です。人気があるのに絶滅危惧のソフト麺をこの機会にぜひお買い求めください。