鹿児島大学の近くにあるグルメの街、「騎射場」。町を元気にしようと鹿児島大学水産学部の学生たちが立ち上がった。今が旬の魚「ブリ」を使って町おこし!学生たちの小さな思いは周りの人々を動かし、やがて大きな一歩に。奮闘する学生の姿に大切なメッセージがあった!
ぶりで町おこし!学生たちの挑戦!
【騎射場ぶり祭】
1月21日に行われた「騎射場ぶり祭」。多くの人でにぎわいました。ぶりの刺身、ぶりのラーメン、ぶりのカレーなど、500円でぶりを使った料理1品とドリンク1杯が楽しめるんです。このお祭りの中心となって動いていたのは、鹿児島大学水産学部の学生達でした。 地元を盛り上げたいと奮闘する、その姿を見てみると大切なことに気づかされました。
【鹿児島大学水産学部 魚食普及サークル「PESCA(ペスカ)」】
彼らが第二のふるさとと語る騎射場。鹿児島大学のすぐ近くにあり、飲食店が100軒以上並びます。この地区は学生をはじめ、多くの人に親しまれてきましたが、年々利用する人が減り、ここ数年、活気が落ちてきたという声も。親しみのある街、騎射場を盛り上げたい!
そこで思いついたのが、ぶりを使った祭り、「騎射場ぶり祭」でした。騎射場の飲食店と協力し、ぶり料理でお客さんを集めるこの取り組み。3年前に始まり、年々、盛り上がりを見せています。鹿児島県は養殖ぶりの生産量が日本一なんです!そこで、水産学部の学生たちが、鹿児島の名産のぶりを使って騎射場の街を盛り上げようと「騎射場ぶり祭」の企画を
考えたのでした。
【祭前日】
騎射場公園に注文していたぶりが県内各地から集まりました。早速、仕分けや、店への配達作業です。配達に使うのは、リアカー。学生達が話し合って考え、これまで受け継がれてきました。騎射場の狭い路地を通るにはぴったり。ぶりを自分たちの手で1軒1軒、丁寧に届けました。
【お店探し】
このぶり祭り。学生達にとって苦労の連続。中でも一番大変だったのは、「お店探し」。かかった期間はおよそ2ヶ月です。「騎射場を盛り上げたい」自分たちの思いを一軒一軒、伝えていきました。そして、学生達の情熱は地元の大人達の心を動かすことに。今年は、32のお店が協力してくれることになりました。
【騎射場ぶり祭当日】
このぶり祭、4枚つづり、2000円のチケットを購入し、騎射場の好きなお店でぶり料理を楽しむことができます。午後4時。いよいよぶり祭スタート。次々とお客さんが訪れ、
チケットを買っていきます。お店の前には長~い列が!!店のスタッフも、寒い中待つお客さんにぶりのあら汁を配り、丁寧に対応していました。このぶり祭では、ぶりの刺身や、
焼きぶりなど、各店舗自慢のぶり料理が楽しめるんです。
1600枚以上のチケットも完売。この日、騎射場の街は、笑顔と活気にあふれていました。
【さつままごころ料理 舎那】
この祭で1番の提供数、ぶり料理およそ600食を用意していました。また留学生たちも、ぶり料理を堪能していました