鹿児島のえごま油 誕生秘話
えごまとは、しそ科で、大葉と良く似た葉を持つ植物です。その、えごまの種子を絞ってできたのが「えごま油」です。テレビ番組などで紹介されてから、全国的にブームを巻き起こしたという、この油。
県内のスーパーでも、一時期、品薄状態が続くほど、注目されました。
そんな話題のえごま油を作っている会社が鹿児島にもあります。商品の誕生のきっかけ、生産者の思いをお伝えしました。
【えごま油】
「えごま油」には、多くのα-リノレン酸が含まれており、摂取すると体内で、EPAとDHAに変化するのでとても体に良いんです。
【鹿北製油】
昭和24年創業の老舗、「えごま油」を30年以上作り続けています。
精製には多くの困難が。白えごまか?黒えごまか?高温過ぎるとたくさん油が出るけどミネラルが破壊される!低温で生搾りに近い状態だとほとんど油が出ない!試行錯誤の結果、やっと完成することが出来ました。
鹿北製油のえごま油は、販売所にて数量限定で購入出来ます。
住所: 姶良郡湧水町米永312-1
電話: 0995-74-1755
国産えごま油100g 2160円
【製法】
1)低温で焙煎する。
※ポイントは、薪で火を起こす(ゆっくりと温度が上がり、甘味が出やすい)
2)ローラーで磨り潰す。
3)蒸し器で蒸す。
4)玉搾り器にセットする。
5)臼の重みで油が搾り出される。
薬品を使わずに玉搾り器だけで油を抽出・精製する。
(一般的には、ノルマルヘキサンや苛性ソーダなどの薬品を使います)
6)不純物の沈澱に7日間
7)和紙でろ過に3日間
8)ビンに詰める。
【色んな料理に】
「えごま油」をおにぎりに加えると油が入る事によってなめらかになります。おにぎり2個分にえごま油大さじ1杯が目安です。他にも、スープやサラダ、卵焼きにかけても美味しいです。
【誕生のきっかけ】
およそ30年前のこと。甥っ子が、菜種油やごま油が食べられないアトピー(アレルギー)だったのですが、えごま油なら食べられると言う事で作り始めたそうです。