今月、能登半島地震が発生しました。
自然災害は、いつ、どこで起きるかわかりません。
もしもの時のために、今一度、「災害への備えを」を見直してみませんか?
【ゲスト】日本食育防災士の中村詩織さん
ゲストをお招きしました。
鹿児島市出身で、食育と防災のプロ、日本食育防災士の中村詩織さんです。
(中村詩織さん)
普段、防災についての講座を開いたりしています。
日本初のレスキューキッチンカーで、被災地に出向くこともあります。
元日に発生した能登半島地震では、石川県で最大震度7を観測し、200人以上の死者が出ました。
(中村詩織さん)
能登半島地震の発生から5日後、被災地に物資を届けに行きました。
(中村詩織さん)
実際に訪れた被災地では、道路が寸断され、孤立地域がありました。
そして、物資が不足し、トイレの環境は劣悪でした。
番組で、視聴者の皆さんにアンケートをとったところ、「最低限、備えておいたほうがいいものを知りたい!」という声がとても多く寄せられました。
そこで、中村さんに「今すぐ、これだけは備えてほしいもの5選」をピックアップしていただきました。
今すぐ、これだけは備えてほしいもの5選
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①水
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目安としては、1人につき、1日3リットル、7日分の用意が必要。
(3リットルの内訳)飲食用2ℓ、生活用1ℓ
カップ麺を1個作るだけでも、多く水を使います。
飲むだけでなく、歯磨きや体を拭くことなどにも使うことがあります。
今回の被災地も、「水」は全然足りていない状況でした。
地域によっては孤立することも考え、多めに用意しておくことが大事です。
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②簡易トイレ
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自分の1日のトイレの回数×1週間分用意しましょう。
※百均でも購入できます。
被災地では、トイレに困るという声が多いです。
実際、使い方がわからず、そのまま使われずに放置してありました。
【簡易トイレの使い方】
■使う前に、45ℓのポリ袋をつけてください。
こうすることで、簡易トイレを使うたびに便器の水で濡れるのを防げ、衛生的です。
■下地のポリ袋をかけて、便座をさげたら、簡易トイレの袋をかぶせ、用を足します。
※画像では、水を使用しています。
■付属の凝固剤を入れていきます。
製品によって凝固剤を入れるタイミングは違います。
後にいれるか、先にいれるか、確認しましょう。
■袋をしっかり結びましょう。
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③懐中電灯
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一人一個は用意し、ピンポイントに照らせるようにましょう。
災害は、夜に起きるかもしれません。
しっかりと辺りを照らすには、懐中電灯が良いです。
※電池が切れている家庭も多いので、注意。
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④充電器
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モバイルバッテリーを用意して、連絡がとれるようにしておきましょう。
普段から、携帯の充電は満タンに。
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⑤ラジオ
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災害時には、情報収集も大事です。
※電源がなくても使える手まわしタイプもあります。
視聴者から寄せられた質問
質問①(霧島市 ゆみさん)
Q.持ち出し袋の大きさはどれくらいが良い?
(中村詩織さん)
家族の誰が持っても、持てる重さに。
(自分が怪我をして持てない可能性もあるため。)
防災リュックは、1人1個用意しましょう。
質問②(鹿児島市 ゆゆゆ)さん
Q.お財布にやさしい非常食があれば、教えてほしいです。
(中村詩織さん)
100円ショップを上手に活用してください。
乾燥わかめや、缶詰、お菓子など、日常でも使えて、非常食にもなるものが沢山あります。
質問③(姶良市 はなしん)さん
Q.未就学児が二人いるのですが、非常食などは、どんな物を準備したら良い?
(中村詩織さん)
ご飯はもちろん、お子さんが日頃食べているお菓子なども多めに用意しておきましょう。
子どもは、環境が変わると不安になります。
避難所でも、できるだけ普段と同じ生活を目指しましょう。
(中村詩織さん)
離乳食などは、避難所に届きにくいので、それぞれの家庭にあった準備をしておいてください。