薩摩藩出身で、大阪経済の基礎を築いた五代友厚。
しかし、歴史の教科書では「疑惑の人」に。
きょうの特集は、彼の名誉のために立ち上がった人々についてお伝えしました。
五代友厚
薩摩藩出身。
明治新政府の下では、外交の面で活躍。
その後、実業家となってからは、去年「大阪公立大学」に統合された「大阪市立大学」を創立するなど、大阪経済の基礎を築きました。
また、五代友厚は映画やドラマでも最近話題ですよね。
2020年には、五代の半生を描いた映画「天外門」が公開されました。
主人公の五代役を三浦春馬さんが演じ、話題となりましたよね。
また、NHKの朝ドラではディーン・フジオカさんが演じるなど、近年その知名度が全国区になった、薩摩の偉人です。
そんな五代友厚ですが、歴史の教科書では不名誉な扱いをされていたんです。
それが、「開拓使官有物払い下げ事件」。
五代が開拓使の黒田清隆から、政府が所有する牧場や工場などを安くでゆずり受けようとした、ということなんです。
このことにより、五代には「悪徳商人」の汚名を着せられてしまったのです。
しかし、それは事実ではない、教科書の記述を変えようと、動いた人たちについてお伝えしました。