第64回「商店街と公園が連動する町づくり 部活街（ぶかつがい）」

商店街と公園が連動する町づくり 部活街（ぶかつがい）

ここは、出水市の本町（ほんまち）通り商店街。

（商店街でカフェを経営している人）
もうちょっと活気があった方がいいかなぁと思いますね。

さびしくなった商店街。
その復活をかけた取り組みが進められていました。

今回、未来への思いを綴るのは、「部活街」の皆さんです。

「部活」。
そう、このグループは、年齢を問わずみんなが熱中できる事を、まるで「部活動」のように楽しもうという人たちの集まりなんです。

部活の内容も個性的です。
例えば、この方は、「燻製部」の部長さん。
 

自前の燻製機を持ち寄り、お肉やチーズなどを燻し、みんなに振る舞います。
 

​こちらは、「鳥部」。
 

活動は、バードウォッチングです。

 

​（部活街鳥部部長・本多孝成さん）
出水は、鶴とか野鳥がたくさん来る町なので、その野鳥の魅力を知ってもらいたいという考えから、鳥部を立ち上げました。
 

そのほかに​「音楽部」や
 

​「散歩部」も。

 

その舞台になっているのが、商店街横の「本町公園」。
部活動によってこの公園が賑わい、商店街にも活気を戻そうというのが目的です。

 

​（部活街企画部・山下優香さん）
商店街に面している公園だからこそ盛り上がるっていう仕掛けづくりができたら、この公園の価値が違う形で書き換えていけると思う。

 

​現在、部活の数は10を超えました。
 

去年、全ての部活が一堂に会したイベントも実施。
 

公園には、100人以上が集まったんです。
 

（部活街企画部・山下優香さん）
商店街のお店やお客さんがイベントに参加してくれたことで、商店街と公園の動線ができて、商店街が盛り上がったと聞いた。

 

​（部活街イラスト部・出水小3年・友田つむぎさん）
活動を通して賑やかな町にして、みんなが仲良くできる所にしていきたいです。

 

かつて、自分の夢に向かって頑張った「部活動」。
 

今は、活気あふれる町の未来を夢見て、楽しみながら部活を続けています。