ゴッタン甑の会の未来ノート
ふるさとの歌を届け残していきたい ゴッタン甑の会
南九州に伝わる楽器、「ゴッタン」。
別名「箱三味線」とも呼ばれ、素朴な音色が響きます。
この楽器で、ふるさとへの思いを伝え続けているグループがいました。
今回、未来への思いをつづるのは、「ゴッタン甑の会」の皆さん。
薩摩川内市の甑島。
ここでは、かつて「ゴッタン」の演奏が盛んで、各地でその音色が響いていましたが、やがて途絶えます。
そんな中、文化の復活に乗り出したひとりが、齊藤さんです。
(齊藤純子さん)
この島は高校がないので、中学校を卒業すると島を離れて島立ちするんですけど、島を離れてみて、やっぱり島が恋しいんですね。
故郷を思って歌っていける活動ができないかな、というので始めました。メンバーは、ふるさとの歌を伝えようと、必死に練習を始めました。
しかも自己流で。すると、その思いに心を打たれた 関東在住の津軽三味線奏者が、毎月、島まで教えに来てくれることに。
(津軽三味線奏者でゴッタン甑の会の会主・福居一大さん)
初心者から何かを生み出したいという気持ちが、すごい魅力的だったんですよね。(小3・山下小稲さん)
長く続けていきたい。(中1・西川妃華さん)
将来は母親のように看護師になり、甑島に戻ってきて、ゴッタンを続けたい。(齊藤純子さん)
外に出ているいろんな方の心に、届けられたらいいなと思っています。
10年、20年と続いていけば良いなと思いながらやっています。島の唄を独特の音色で奏でる「ゴッタン」。
島立ちした子供たちの心の支えとして、いつまでも歌い継がれる事でしょう。

OA 毎週水曜 22時54分~23時00分
番組について
