北山の火振り保存会
たいまつの炎が大きな弧を描き火の粉が降り注いでいます。
この地域に伝わる、お盆の伝統行事です。今回、未来への思いを綴るのは、
「北山の火振り保存会」の皆さんです。日置市の北山集落に伝わる、北山の火振り。
先祖や無縁仏を供養し、無病息災を祈るもので、
市の無形民俗文化財に指定されています。メンバー 久保隆太さん
「お盆の行事と言ったら“火振り”。
そもそも生活の一部」毎年、地元以外からも多くの見物客が訪れ、伝統行事を見守ります。
南さつま市から 見物客
「地域の行事が続いているってことは、
地域の人達の和があって出来ることだと思う。
素晴らしいことだと思う」しかし、過疎や高齢化により、伝統を残していけるのかが課題となっています。
代表 福田龍郎さん
「(北山集落は)43世帯くらいしかない。
規模が小さくなったとしても、“火振り”だけはやっていかないといけない
という気持ちだけはある」その思いに応えようと、動き始めた人たちがいます。
集落で唯一の中学生 米澤ティミラ獅栄南さん
「人がいないから僕が来て(手伝いを)やります。
(将来)遠くへ行っても、帰って来て参加したい」同じ思いで帰省した人も。
県外から帰省 福田幸龍さん
「地元を離れていますけど、
これからは時間がある時は参加して、
(地元を)支えていかないといけないなと思う」先人たちの想いや祈りを込めた灯は、
地元を愛する人たちによって守られていくことでしょう。

OA 毎週水曜 22時54分~23時00分
番組について
