お店の方に伺ったらオススメは『醬油ラーメン』とのこと。おしゃれな店内の雰囲気にソワソワしていたら出てきたのがこれまたおしゃれな器。こ、この曲がったスープはどうして使えばいいんですか!?ちょっとこじゃれたお店でテンパっちゃう感じになったが、目の前にあるのはラーメンなので臆せずいつもの流儀でいただく。
にしてもスープがきれい…透き通っていて具や麺が全部見え、紫の何か(紫玉ねぎかラディッシュか…)が散らされていて、花鳥風月、花見て一杯といった古来な和風の雰囲気を感じる。お店はモノクロモダンな雰囲気なのに。
スープを頂いてみると、ぽかぽかとあったかい優しいスープ。甘さがあり、鰹節の味が染みてる。しょうゆの味は控えめに、やさしいスープ。体に染みる。
こちらのお店の店主は、国家資格の製麺技能士をお持ちとのこと。通りからも製麺機と小麦粉の山が見え、麺にこだわっているお店というのは見てわかる。さてそのお店の麺はいったいどんなものだろうか…と思ったら『手揉みピロピロ麺』というネーミングで少し力が抜ける。そういうネーミングは嫌いじゃないです。でもちょっと愉快な印象。
実物を見てみると、いわゆるきしめん。かなり幅の広い平麺で、ラーメンとして見るのは初めて。一本一本に重量があり、お箸で持ち上げようとしてもうまく行かずちゅるんと逃げる。食べるのが難しそうだが、今だ!!とかぶりつく。
この麺がまたつるっつるのどごしがいい麺で、口に入れるとするするとすすれて美味しい!!ラーメンとうどんの中間?良いとこ取り?とにかく麺が美味しい。のど越し、噛み応え、ボリューム、良し!!
スープと麺だけでも完結していると思ったくらいだが、チャーシューは見事な大きさのものが2枚。噛むとプルンとした食感で、味は控えめ。全体の味を崩さずお肉を楽しめる。どのタイミングで食べてもいい。
しょうがも好きな人にはうれしいところ。少しずつスープに溶かしていただくと、体がぽかぽかしてくる。もともと優しいスープがさらに体に染みる感じ。風邪を引いたときなど、この醤油ラーメンとかありがたいんじゃないだろうか。
中央駅周辺では意外とランチに困っていた。少し割高なのもあるし、行き飽きた所も多い。
しかしちょっと都通りまで足を延ばせば、こちらのお店に通える。メニューも豊富で、つけ麺や辛めのメニューもあるので、今後の定番に入れておきたい。