ナンデンファームの未来ノート
地元食材を使った料理で地域の未来を支える ナンデンファーム
日置市日吉町吉利(よしとし)地区。
人口900人余りの小さな町です。地区で唯一の商店であるこの物産店には、町民から絶大な人気を誇る名物があります。
それが「巻き寿司」。
(町民)
美味しいですよ、これ。実は、この「巻き寿司」には、地域活性化への熱~い思いが込められていました。
今回、未来への思いを綴るのは、「ナンデンファーム」の皆さん。
吉利地区公民館と、地元の女性たちが立ち上げた地域おこしグループ「ナンデンファーム」。
60才から80才代の女性15人が、地元の食材を使った惣菜やお弁当を作って、町の活性化に取り組んでいます。
今年5月には、発足2周年を記念して、餅つき大会を実施。
昔ながらのお餅の作り方を子どもたちに教えました。そんな地域への愛情がひときわ注がれているのが、この「巻き寿司」です。
(代表 迫千穂子さん)
地域食材にこだわりながらやってくのが、 一番いいのかなあ。そう。
巻き寿司の材料となるお米やお野菜は、この地区の生産者によるもの。月曜日限定で「巻き寿司」を作ったところ、その味が絶品だと大好評。
店頭に並ぶと、待ってましたとばかりに地域の人たちが次々に購入して、あっという間に完売です。
(町民)
毎週月曜は買います。
野菜がシイタケとか人参とか染み込んでて、凄くおいしい。(町民)
子供の頃を思い出すというか。(代表 迫千穂子さん)
地元食材で出来た、昔ながらの料理。
食の伝承とか後継者育成を連携して広めていきたい。メンバーたちの地域を思う気持ちが、町のソウルフードを誕生させました。
過疎化と高齢化が進むこの地域は、「食」で未来を見つめています。

OA 毎週水曜 22時54分~23時00分
番組について
