伝統野菜を育て守り伝える 伊敷長なす里帰りプロジェクト
児童
「植えて土をかぶせたら終わり。」-
苗を植える児童たち。
これから何が育つのでしょうか。 -
今回、未来への思いをつづるのは、「伊敷長なす里帰りプロジェクト」に取り組む玉江小学校の5年生。
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「伊敷長なす」とは昭和40年頃まで鹿児島市の伊敷地区で作られていた伝統野菜。
甘さが特徴といわれていますが、生育が早い品種に取って代わられ、今では見なくなりました。 -
そんな「伊敷長なす」を地元の小学校で復活させようというのが、このプロジェクトです。
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プロジェクトの仕掛け人、鹿児島大学農学部の中野八伯さんです。
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鹿児島大学農学部 技術専門職員 中野八伯さん
「(伊敷地区は)都市化が進んでいて農地がない状態で、(伊敷長なすは)絶滅寸前なので、伊敷地区にある小学校で種を保存して栽培して、後世に繋げていければなと。」 -
「伊敷」という地名がついた野菜を復活させるには、地元の子供たちに託すのが一番。
そう考えた中野さんは、この日のために「伊敷長なす」の苗を育ててきました。
そして、一緒に植え付けていきます。 -
児童
「大事に育てたいと思う。」
「おいしく育って欲しい。」 -
玉江小学校 溝江藤子教諭
「続いていく中で玉江小出身の子たちが、年齢は違っても共通の思い出を持てるような、そう言う長い活動に出来たら良いなと思っている。」 -
「長なす」の収穫は7月。
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この「伊敷地区」で、子どもたちとすくすくと育ち、地域の人たちの食卓を彩ることでしょう。
OA 毎週水曜 22時54分~23時00分
番組について