鎌手継承隊の未来ノート
地域の郷土芸能 無形民俗文化財を未来へ伝承 鎌手継承隊(かまんて けいしょうたい)
「サァサァサァ。」
農作業に使う、カマとクワに見立てた棒をぶつけ合う、勇壮な郷土芸能。
実はこの踊り、一時、途絶えようとしていました。
今回、未来への思いをつづるのは「鎌手継承隊」の皆さん。
鹿児島市谷山地区にある、玉利集落。
この地で30年程前まで行われていたのが、無病息災や豊作を祈る、玉利鎌手(かまんて)踊りです。
当時のことを知る人が少なくなるなか、谷山地区で働く人の中からこんな動きが。
鹿児島情報高校 教諭 道宮義博さん
「指導を受けて復活するというのは、今しかできないので。」
かつての鎌手踊りを知る方々の助けを借りて、おととし、ついに復活。
さらに、未来へ受け継ぐため思いを託したのが、自身が教師として勤務する鹿児島情報高校の生徒たちでした。
すると、踊りたいという希望者が続々と!
鎌手継承隊を結成することができたのです。
時には、かつての踊り手で、玉利鎌手踊り保存会 顧問の米玉利一義さん(81)の姿も。
高校生のメンバー
「最初見たときはできそうだなと思ったんですけど、やってみると凄い早くて。」
多くの人に地元の郷土芸能を知ってもらおうと、老人介護施設などに出掛けることも。
衣装は、およそ50年前に作られた物を譲り受けました。
観客
「伝統として残していってもらいたいと思いますね。」
鹿児島情報高校 教諭 道宮義博さん
「上級生が下級生に教え、さらにその先に下級生に教えるというような形で、伝承していければぁなと思っています。」
次の世代へ受け継がれていく、地域の伝統。
カマとクワの響く音は、これからも谷山の地で受け継がれていくことでしょう。
OA 毎週水曜 22時54分~23時00分
番組について














