韻天流天吹塾の未来ノート
ふるさとの伝統楽器「天吹」の魅力を未来へ 韻天流天吹塾
素朴な音色が特徴の「天吹(てんぷく)」。
鹿児島に古くから伝わる伝統楽器です。
郷中教育の一環で、薩摩琵琶と共に武士の間で親しまれていたんですよ。
今回、未来への思いを綴るのは「韻天流天吹塾(いんてんりゅう てんぷくじゅく)」の皆さん。
「天吹」は、鹿児島で言うところの「こさん竹」で作った、長さ30㎝ほどの縦笛。
メンバーは、その音色を楽しみながら、戦国時代から続くふるさとの楽器の継承に取り組んでいます。
この日は、子どもたちに向けた講習会。
場所にもこだわり、鹿児島の歴史を感じる石橋の前で演奏です。
(韻天流天吹塾・塾長 生駒綱雄さん)
子どもたちに伝えていく。
そういうことをしていかないと、天吹そのものも消えていってしまうだろうと。メンバーのほとんどが高齢者です。
「若い世代に天吹の魅力を伝えたい」
そんな気持ちで、子どもたちに向き合っています。(韻天流天吹塾・塾長 生駒綱雄さん)
小さい子どもたちから親しんで楽しんでいけたら、薩摩の伝統的な楽器の命は生きながらえるだろうと。「天吹」の演奏、実は難しいんです。
美しい音色を出すには、独特の吹き方が必要。
そこで、練習用の道具を独自に開発しました。
みんな吹きやすくなったみたいですね。
(参加した子ども)
こっちとこっちに、空気が行かないといけないから、むずかしい。
(参加した子ども)
天吹の魅力は、音がすごく良い所です。
いろんな音楽を吹けるようになりたいです。(参加した子ども)
天吹を未来へつないでいきたいです。
代々受け継がれてきた楽器「天吹」。
その音色は、これからも未来へ響いていくことでしょう。

OA 毎週水曜 22時54分~23時00分
番組について
