数珠つなぎ的な好奇心から
最近、父が 魚料理 にハマっていまして。
毎日のように
鮮魚店から 魚を買ってきては
台所でさばき、
お刺身にしたり 焼き魚にしたり。
当然、台所を占拠されるので
母は たまに 邪魔だな~ と漏らしますが(笑)
食べる専門のわたしにとっては
きょうはどんなお魚料理かな~ と
毎日のプチ楽しみにもなっています
そんな 魚生活で気になったことを、ひとつ。
ある日、興奮気味の父が買ってきた シマアジ !!
( お造り風の凝った盛り付け )
お寿司ネタのラインナップにあったら
必ず頼むといっていいほど 大好きな大好きなお魚
やっぱりおいしいなぁ~と
お刺身でおいしくいただいていたのですが
どうしても気になることが、うまれました。
シマアジって 漢字でどう書くんだ...?
「シマ」ってナニ...?
大好きなお魚なのに
そんなことも知らなかった自分に気づいて
図鑑やインターネットで調べました。
ちなみに、答えは
「縞鰺」または「島鰺」
カラダに縦縞があることから 縞鰺 という説と
太平洋の島々での漁獲量が多いことから 島鰺 という説
ふたつあるといわれているようです。
漢字や由来については 大体予想通りで
まあそうかなるほど、へぇ~
って感じだったのですが
こういうときって 数珠つなぎ的に
疑問が湧き上がるものでして。
こういう見た目なのが、シマアジ。
一つ目の説だとしたら
魚にとっての「縦縞」ってこっちなんだ~
むしろ「横縞」に見えるけどな
とか
この1本の線って そもそも「縞」なの?
とか
そういうことが気になりだしたので
辞書で「縞」を引いてみることにしました。
すると
しま(縞)
①布地に染め糸で縦(横)に織り出した筋(のある織物)。
②「縞」のような模様。縞模様。ストライプ。
(新明解国語辞典第七版より)
と書いてあって。
「縞」というと
何本も線があって その集合のことかなと
勝手にイメージしていたので
複数本、線がないといけないわけではないのか
へぇ~なるほど、と納得したのですが
最後に、また気になる一文が。
【表記】江戸時代の用字は、「島」
・・・!
要するに
江戸時代には「縞」を「島」という字で表していた
ってことですよね!
しかも さらに調べていくと
16世紀の南蛮貿易で
東南アジアの島々から舶来したもの(通称 "島もの") に
線条のものが多かったことから
「島」が「縞」に転じたという説が見つかり、
もうこんなの...
興奮しました...
同じ魚を指すけど 由来が違う
「縞鰺」と「島鰺」
現代では違う意味からなる言葉だけど
もともとは同じ意味をもつ言葉だった
伝わるでしょうか...!!!!!
この 伏線回収 されたような気持ち!
そんなこんなで
気がついたら
机に辞書やら図鑑やらパソコンやらを広げて
ひとりで興奮していた、わたし。
・・・そんなとりとめもない話でした。