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井村先生のぼうさいの時間
「防災をマナブ」(2021年3月まで放送)の情報も掲載しています

地震を起こす活断層

鹿児島大学の井村隆介 准教授とともに防災に関するさまざまな知識を深める「井村 隆介准教授の防災をマナブ」です。

いつどこで起きるかわからないのが地震です。
今回はその地震を起こす活断層に注目します。

(2020年10月8日 放送)

テーマは「活断層」 出水断層を訪ねる

●気象予報士・渡司陵太
今回は地震を起こす活断層がテーマです。
 

●鹿児島大学・井村隆介准教授
きょうは出水市にやってきました。

●鹿児島大学・井村隆介准教授
鹿児島県に大きな揺れをもたらす活断層は、熊本県内も含めてたくさんあるんですけど、そのひとつ出水断層にきました。

出水市にある出水断層。過去に大きな地震を起こしたと推定される活断層です。

高台から出水市を眺めると、断層があることを見てとることができます。

●鹿児島大学・井村隆介准教授
出水平野があって市街地が広がっていますけども、山の方に目を追っていくと、山の方にこんもりした上が平坦な所が見えると思うんですけどこれが「シラス台地」なんですね。

●鹿児島大学・井村隆介准教授
断層はシラス台地の平坦な所から急に山の斜面が始まっている所、そこを活断層が通っているんです。

●鹿児島大学・井村隆介准教授
全長20キロぐらいあって、最近3万年ぐらいの間に4回ぐらい活動していることがわかっています。7000~8000年に1回ぐらい動いていると考えられています。

●鹿児島大学・井村隆介准教授
日本の活断層の中で、30年以内に動く確率は、やや高い部類に相当する活断層といわれています。

断層を近くで見てみると…

実際に断層がある場所を訪ねてみました。

斜面に地層があります。

●気象予報士・渡司陵太
私たちの後ろに大きな斜面がありますが…

●鹿児島大学・井村隆介准教授
断層がまさに見える場所なんですね。

●鹿児島大学・井村隆介准教授
私たちの後ろにある地層は恐竜がいた時代に海の中でたまった地層なんですけど、それをずっと見て頂くと…

●鹿児島大学・井村隆介准教授
丸い礫(れき)がほぼ水平に並んでいるのがわかると思います。

●気象予報士・渡司陵太
確かに、丸い石の層がありますね。

●鹿児島大学・井村隆介准教授
それがずっと右側に追いかけていくと、突然無くなって、また固い岩石の地層が出てくると思います。

●気象予報士・渡司陵太
途中で地層が消えていますね。

●鹿児島大学・井村隆介准教授
ちょうどその境界付近に断層が通っていることになります。

井村准教授によるとこの斜面で4つの断層が確認できて、それぞれ大きな地震があったとみられるそうです。

●鹿児島大学・井村隆介准教授
阪神淡路大震災(兵庫県南部地震)、熊本地震マグニチュード7.3なんですけど、その地震の断層のずれが約2mなんですよ。

●鹿児島大学・井村隆介准教授
この出水断層も2m弱くらいずれていますので、阪神淡路大震災、熊本地震に匹敵するような地震活動がここで起こったということを示している場所になります。

防災拠点となる出水市役所の地震対策

過去に少なくとも4回は大きな地震があったとみられる出水市。

防災の拠点となる出水市役所では、2016年につくられた新庁舎で地震の備えがなされていました。

地震の停電に備えて3日間もつ発電機を完備。

地下には地震の揺れを軽減する免震装置がありました。

●鹿児島大学・井村隆介准教授
「地面の揺れが建物に伝わるのを弱くする」
「揺れているものを止める」

両方の効果があるゴムが使われています。

●鹿児島大学・井村隆介准教授
災害の拠点になるような重要な建物に免震構造がとられることが多くなっていますが、僕もこれほど大規模なものを見たのははじめてです。

●鹿児島大学・井村隆介准教授
断層が動くと出水平野は震度6以上の揺れに襲われることが想定されているわけです。市民生活を地震後も守らないといけない場所に、こういうシステムがあるのは力強いです。

およそ56億円をかけてつくられた庁舎について、市の担当者は次のように話します。

●出水市総務課 山元 周作 課長
市民の皆様の命と暮らしを守るため、東日本大震災を教訓として、出水断層帯による内陸部直下型地震などに備え免震構造を採用しました。

●出水市総務課 山元 周作 課長
電気・ガス・水道などのインフラが途絶した際、災害拠点機能を長期間継続できるよう様々な対策を講じています。

ひとりひとりの備えが大事

出水断層に限らず、急に起きることがある地震。

井村准教授はひとりひとりの備えが大事だといいます。

●鹿児島大学・井村隆介准教授
役場でもこれぐらいやっているということですから、個人レベルではもっとちゃんとやらなければいけないと思います。

●鹿児島大学・井村隆介准教授
普段から「つっかえ棒」「落ちてくるものをどけておく」などの対策をしない限り、地震に対応できないと思います。

●鹿児島大学・井村隆介准教授
地震に備えることを、心がけておいていただきたいです。

(2020年10月8日 放送)