夏休み・自由研究は「防災」をテーマにしよう!
子供たちの夏休みで、気になるのが「自由研究」です。
今回は「防災」をテーマにした「自由研究」のヒントを井村准教授に聞いてきました。
(2019年8月6日 放送)
鹿児島県防災研修センター(姶良市)
●気象予報士・渡司陵太
今回は鹿児島県防災研修センター(姶良市)に来ました。どんなことをマナブのでしょうか?
●鹿児島大学・井村隆介准教授
自由研究で地震など「防災」のことを勉強してみましょう。
姶良市にある鹿児島県防災研修センター
1階の展示スペースでは…
「火山がどこにあるのか」
「風水害や土砂災害の備え」
「地震の防災」
などの基礎を学べます。
●鹿児島大学・井村隆介准教授
地震というのは突然やってきます。
この展示では「自分がどこにいるかによって、どんな所に注意すればいいのか」を学ぶことができます。
●鹿児島大学・井村隆介准教授
例えば、エレベーターの中で地震を感じたらどう注意すればよいのか?
●鹿児島大学・井村隆介准教授
道路のそばにいたら、どう注意したらよいのか?
いろんなパターンを学ぶことができます。
意外に難しい!? 体験しておきたいAED
県防災研修センターでは事前予約で、AEDを使った救護体験をすることができます。
職員の馬場さんの指導で、実際に体験してみました。
※コロナ禍で実施できない場合があります(2021年7月記載)
●鹿児島県防災研修センター 馬場 ひとみ さん
この方が意識があるかどうか、まず確認をしないといけないんですね。
●気象予報士・渡司陵太
大丈夫ですか? 大丈夫ですか?
●気象予報士・渡司陵太
続いて、胸骨圧迫(心臓マッサージ)…!? ではなくて…
呼吸の確認だ!
呼吸なし!
●気象予報士・渡司陵太
胸骨圧迫(心臓マッサージ)
●AED音声
ショックを実行します。
オレンジボタンを押してください。
●気象予報士・渡司陵太
押します。
●鹿児島大学・井村隆介准教授
実際にはAEDを使う前に、心臓マッサージとか人工呼吸とかやらなければならないことがたくさんあります。
●鹿児島大学・井村隆介准教授
こういう所で機会を見つけて、何回もチャレンジしておくことが大事です。
家族で確認しよう「家の防災」
続いて家庭でもできる自由研究を教えてもらいました。
テーマは「家の防災」です。
●鹿児島県防災研修センター 馬場 ひとみ さん
家の間取り図を描いてみてください。
家具があれば、図にどんどん描き込んでください。
窓やガラスがある場所に黄色い線を描きます。
大きな家具に星印(☆)、大きな家電に四角の印(□)をつけます。
寝る場所や食事の場所など、家族がいる時間が長い場所に緑色の印をつけて完成です。
●鹿児島県防災研修センター 馬場 ひとみ さん
これは渡司さんが描いた配置なんですが、出入り口の近くに大きな家具・家電があれば、それが倒れたときに通路をふさいでしまいます。
●鹿児島県防災研修センター 馬場 ひとみ さん
寝室に窓ガラスがあるので、ガラスが割れないような工夫が必要です。
●気象予報士・渡司陵太
家の中を実際に描いてみると気づくことが多いですね。
●鹿児島大学・井村隆介准教授
地震では揺れが起きますけど、揺れだけでは死なないです。
●鹿児島大学・井村隆介准教授
ガラスが割れて飛び掛ってきたり、テレビが飛んできたり、たんすが倒れてきたり、物の下敷きになって…
けがをしたり、命を失ったりするわけです。
●鹿児島大学・井村隆介准教授
「これ危ないんじゃない?」というのをお父さん、お母さんと一緒に、みんなでチェックしてみると、防災を学ぶことになりますし、夏休みの学習として成果が出ると思います。
●鹿児島大学・井村隆介准教授
子供だけが学ぶのではなく、防災については親も学ばなければなりません。
ぜひ、親子で一緒に体験していただきたいなと思います。
(2019年8月6日 放送)
鹿児島県防災研修センター
鹿児島県防災研修センター
〒899-5652 姶良市平松6252番
TEL:0995-64-5251 FAX:0995-66-5909
【開館時間】8時30分~17時
【休館日】月曜日(祝祭日の場合は翌日)、12月29日~1月3日